32 ページ33
今日も朝から夜まで練習試合。
夏の暑さと、毎日のマネージャーの仕事にさすがに疲れが溜まってきてる。私バレー部のみんなほど体力オバケじゃないんですよ。
夜、シャワーを浴びてから自販機に向かう。
今日はちゃんと髪も乾かした。
いつものようにペットボトルの水を買って隣のベンチに座ると、急に睡魔が襲ってきた。
『ねむー…』
ここで寝るのはさすがにまずいとわかってはいるけど一度座ってしまったらもう動けない。…ちょっとだけ。そう思って目を閉じる。
微かに人の足音が聞こえて
それが近くまで来たのがわかった。
聞き慣れた声で「A」と名前を呼ばれ
目を開けると黒尾がいた。
髪がぺったんこ。シャワー浴びたんだな。
黒尾はにっと笑って私の隣に座る。
「迷子になってると思って探しにきましたよ。まさかこんなとこで寝てるとは思わなかったけどな」
『休憩してるだけだよ』
「危ないから寝るのはやめとけ」
『バレー部しかいないのに？』
「バレー部もオオカミですよー」
『……黒尾も？』
「俺は紳士」
『なーんだ。つまんないの』
ふふ、と笑うと黒尾がほっとしたような顔を見せる。
『どしたの？』
「ん？あー…なんか合宿初日は様子が変だったからさ、気になってた」
『…そうかな』
「俺避けられてた気がするんですけど」
じとっと私を見る黒尾。
まぁ避けてたよね。
あのときは自分の気持ちにいっぱいいっぱいだったし。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1308人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんごあめ(プロフ) - MARTYさん» ありがとうございます！！キュンキュンしていただけたなら嬉しい限りです☺️ (4月4日 17時) (
レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 黒尾ファンさん» いつも応援ありがとうございます！！作者もWデートの話気に入っております☺️ (4月4日 17時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
MARTY - キュン死しそうでした！最高でした!!!!!! (4月4日 9時) (レス) @page48 id: 27d32145c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - この作品が最高すぎて、わぁってなっちゃった。この作品大好きやわぁって今日もう一度思いながら読ませてもろうたんやけど、Wデートがきゃってなってもうて心臓がもちまへん、さいこうすぎまへんか！！これからもごっつい応援しとるけん頑張ってください！！！😄 (3月29日 22時) (レス) @page48 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 黒尾ファンさん» 何度も読んでいただいてありがとうございます！！すごく嬉しいです💓 (3月29日 19時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんごあめ | 作成日時：2024年3月16日 17時
