彼氏のフリ頼んだら黒尾だった【ハイキュー】

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女子部屋に戻ると私以外のみんなはもうシャワーを浴びた後だった。





仁花ちゃんはさすがに疲れたのか先に布団に入って寝ている。慣れない長期合宿初日だし気が張ってたのかな。





「あ、Aお疲れ」

『バレー部みんな体力無限なんだけど、どうなってんの？』





かおりと雪絵のところにへなへなと座り込む。

自主練も疲れたけど

黒尾のことも考えすぎて頭が疲れてる。





「ねぇA、黒尾くんと何かあったの？」

『えっ』





雪絵が突然そんなことを聞いてきた。





『なっなんで黒尾？』

「んー。なんかA元気ないし、黒尾くんとあんまり喋ってないし、いつもと違うなって」

「実は私も思ってた」

『かおりまで…。木兎と赤葦くんにも言われたんだけど私そんなに態度に出てるのかな』

「とりあえずシャワー浴びておいでよ。そのあと話聞かせて」





かおりの言葉に頷いて女子部屋を出る。





シャワーを浴びたあと自販機を探してウロウロしているとうっかり迷子になってしまった。





『あー…また迷子』





なんでいつも携帯置いて来ちゃうんだろう。なんとか自販機には辿り着いたけど、女子部屋への帰り道わかんないなぁ。





横にあるベンチに座り、買ったばかりの水を飲む。

……ねむくなってきた。

ふと人の気配がして、ぱっと顔を上げた。





『黒尾……、あ』





そこにいたのは赤葦くんだった。





「すみません、黒尾さんじゃなくて」





そう言って緩く笑って

自販機にお金を入れる赤葦くん。



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