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そのあとも黒尾の容赦ない特訓がしばらく続いて、とうとうリエーフが立ち上がれなくなってしまった。
『ありゃ、リエーフ?』
「うぅ…もう無理です」
「じゃあ俺はメガネくんに加勢しましょうかね」
木兎と赤葦くんは烏野のツッキーを巻き込んでスパイク練をしている。黒尾はそれに混ざりに行き、私はリエーフの汗をタオルでわしゃわしゃと拭いてあげた。こうしてるとほんとに大型犬だな。
「Aさぁん……」
『お疲れさま』
「俺、Aさんが褒めてくれるならもっと頑張ります!!」
リエーフの頭を撫でてあげると嬉しそうに「よっしゃあああ!!」と叫んでいる。黒尾に「うるせえ!!」って言われるまでがセットで。
『黒尾、私もう行くね』
「おー。練習付き合ってくれてありがとな」
いつもと同じように頭をくしゃっと撫でられた。
優しい目を向けられて
矢野さんにもそういう顔見せたことあるのかなって思うと、胸が苦しくなった。
こんなのもう、完全に嫉妬じゃん。
気付いてしまった自分の気持ちに戸惑い、そっと視線を逸らす。そして『うん』とだけ返事をして体育館を出た。
「んー…」
「どうした黒尾」
「なんかAの様子が変なんだよ」
「黒尾さん何か地雷踏んだんじゃないですか?」
「赤葦くん!?なんで俺!?」
「いつもと違うなとは思ってましたけど、今の一連の流れで察しました」
「え、まじで?ほんとに?」
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りんごあめ(プロフ) - MARTYさん» ありがとうございます!!キュンキュンしていただけたなら嬉しい限りです☺️ (4月4日 17時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 黒尾ファンさん» いつも応援ありがとうございます!!作者もWデートの話気に入っております☺️ (4月4日 17時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
MARTY - キュン死しそうでした!最高でした!!!!!! (4月4日 9時) (レス) @page48 id: 27d32145c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - この作品が最高すぎて、わぁってなっちゃった。この作品大好きやわぁって今日もう一度思いながら読ませてもろうたんやけど、Wデートがきゃってなってもうて心臓がもちまへん、さいこうすぎまへんか!!これからもごっつい応援しとるけん頑張ってください!!!😄 (3月29日 22時) (レス) @page48 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 黒尾ファンさん» 何度も読んでいただいてありがとうございます!!すごく嬉しいです💓 (3月29日 19時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんごあめ | 作成日時:2024年3月16日 17時