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「…まじで?」





高橋くんが驚いたように黒尾くんを見る。





「え?あー…うん?」





なんとも歯切れの悪い返事だった。

だけど高橋くんは信じたみたいで「まじかよ…」と頭を抱えている。単純な人でよかった。





『なので、えっと、付き合えません』

「神崎さんが黒尾と…」





高橋くんはぶつぶつと呟きながら屋上を出て行った。

残された私と黒尾くん。

ぱっと腕を離して彼の目の前に回り込んで勢いよく頭を下げた。





「うお、何?」

『すみませんでしたぁ!!!!』

「体育会系かよ」





笑い声が聞こえたから頭を上げた。





『勝手に彼氏とか言ってほんっとにごめん』

「あー。別にいいよ」

『いやダメでしょ。もっと怒った方がいいよ』

「何、怒られたいの?」

『怒られたくないけど』

「素直ですね」





黒尾くんは何を思ったのか、

私の頭に手を置いてわしゃわしゃと撫でた。





『もし噂になったら私がぜんぶ回収してなかったことにするから安心して!!』

「おぉー頼もしい」

『ほんとにありがと。黒尾くんも何か困ったことがあったら遠慮なく言ってね。全力でお手伝いするから!!』

「へぇ……じゃあさ」





にっと口角を上げる黒尾くん。

え、なに?こわいんだけど?



















「バレー部のマネージャーになってくれない?」



.

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りんごあめ(プロフ) - MARTYさん» ありがとうございます!!キュンキュンしていただけたなら嬉しい限りです☺️ (4月4日 17時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 黒尾ファンさん» いつも応援ありがとうございます!!作者もWデートの話気に入っております☺️ (4月4日 17時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
MARTY - キュン死しそうでした!最高でした!!!!!! (4月4日 9時) (レス) @page48 id: 27d32145c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - この作品が最高すぎて、わぁってなっちゃった。この作品大好きやわぁって今日もう一度思いながら読ませてもろうたんやけど、Wデートがきゃってなってもうて心臓がもちまへん、さいこうすぎまへんか!!これからもごっつい応援しとるけん頑張ってください!!!😄 (3月29日 22時) (レス) @page48 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 黒尾ファンさん» 何度も読んでいただいてありがとうございます!!すごく嬉しいです💓 (3月29日 19時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんごあめ | 作成日時:2024年3月16日 17時

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