彼氏のフリ頼んだら黒尾だった【ハイキュー】

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みんなはどうしてそう思うんだろう。

私が黒尾を好きって。





「私、１年のとき黒尾くんと付き合ってたの」

『えっそうなんだ』





びっくり。まさかの元カノちゃん。





「それで最近また黒尾くんのこといいなって思ってて」

『…へぇ』

「ねぇ。黒尾くんのキスの癖、知ってる？」

『はい？』





黒尾のキスの癖…？

そんなの、

















知るわけないじゃん！？





『ちょっとわかんないや』

「そっか。知らないんだ」





勝ち誇ったような笑顔を向けられた私は一体どうすればいいの。





「教えてあげよっか？」

『んー別にいらないかなぁ』

「えっ」

『じゃあ部活あるから行くね！』





固まる矢野さんを残してその場を後にした。

さっさと着替えてなんとか部活に間に合う。






「おー、遅かったな」

『黒尾…』





誰のせいだと思ってんのよ。

いや黒尾のせいではないか。





「元気なくね？なんかあった？」

『…あのさ』





黒尾の顔をじっと見つめる。





『やっぱなんでもない』

「なんだそれ？」

『いいの！ほら部活戻って！』





腑に落ちない黒尾の背中をぐいぐいと押す。





黒尾のキスなんて

私は知らない。

でもあの子は知ってる。



















なんか、やだな。



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