彼氏のフリ頼んだら黒尾だった【ハイキュー】

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そのあと教室に戻る途中で黒尾とばったり会った。





「お、告白記録更新された？」





にっといたずらっぽく笑う黒尾。





『されましたー』

「へぇ。今回もゴメンナサイだろ？」

『……OKしたよ』

「はぁ！？」

『ごめん嘘、断った』

「お前なぁ…」

『彼氏枠は黒尾のために空けとくね』

「そーですか」





くしゃっと頭を撫でられたとき、階段の上から女子が降りてきた。その子は私と黒尾を見てピタリと一瞬止まったけど、すぐに横を通り過ぎて行った。

なんだったんだろう？





そして放課後、部活に行くために更衣室へ向かっていると名前を呼ばれた。





振り向くと昼休みに階段ですれ違った子がいた。

確か２組の矢野さん。

薄茶色の髪をゆるく巻いている、かわいい子。





「あの、神崎さん」

『はい？』

「黒尾くんと付き合ってるの？」

『……へ』





出た、この質問。





『付き合ってないけど…？』

「でも仲いいよね」

『友達だし、部活も一緒だし、ね』





そう答えても矢野さんは納得がいかないようで、私をじっと見つめる。





「神崎さんは黒尾くんのこと好きなんでしょ？」

『え。……えぇ？』





思いがけない問いかけに首を傾げる。



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