彼氏のフリ頼んだら黒尾だった【ハイキュー】

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『そんなことがありまして…って聞いてる？』

「聞いてねぇー」

『聞いてよ！黒尾にこの話すると怒るの！だからやっくんが聞いて！』

「何、黒尾にも言ってんの？」





わざとらしく大きなため息をつかれたとき、向こうから黒尾に声をかけられた。





「A、烏野のバス着いたって」

『えっ迎えに行こ！』





黒尾の腕を『早く早く！』と引っ張る。





「浮かれてんなー」

『だって楽しいじゃん合宿。今回もしっかり支えますよ！ごはん楽しみにしててね！』





嬉しさを隠しきれずに言うと、頭をくしゃっと撫でられた。なんとなく照れくさくて視線を逸らしながら乱れた前髪を手で直す。





『あ、烏野のみんないた！』





私と黒尾に気づいた烏野メンバーが手を振ってくれる。

西谷と田中が鉄塔を見ながら「スカイツリー！！」って感激してるところ悪いけど…





『あれはただの鉄塔だよ』

「ぶははは！！」





黒尾もそれ見て爆笑してる。





ところで気になることが。





『日向と影山は？』





こっそり楽しみにしていた２人の姿が見当たらず、近くにいた澤村くんに尋ねた。





「あぁ実は…２人とも期末テストで赤点を取って補習を受けてるんだ」

『補習！？そっかぁ…』

「補習が終わればすぐ合流する予定だよ」

『勉強なら私が教えてあげるのに』

「Aは謎に成績上位だもんな」

『謎にってなんだ黒尾〜』





にっと笑う黒尾の腕に軽くグーパンする。



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