【鬼灯の冷徹】輪廻転生〜矛盾〜

陸拾漆 ページ22

鬼灯side



鬼灯「……」


あの後、金丹も貰えましたし白豚は奈落の底に落ちましたし、問題ありませんでした


何より、Aさんが私から離れなかった！



たとえ腐れ縁だとしても、アイツにだけは絶対にAさんは渡しません



……絶対に……




シロ「鬼灯さま、ご機嫌だね！白澤さまが落ちたのがそんなに嬉しかったの？」


鬼灯「それもありますが…」



そこまで言うと、私と手を繋いでいるAさんを見た


すると、Aさんは不思議そうな顔をしながら私を見上げた



鬼灯「………ﾌｯ」


シロ・柿助・ルリオ「「「！！？」」」


シロ『鬼灯さまがあんなに優しい顔を！？』


柿助『最早あれは鬼灯さまなのか！？』


ルリオ『まだソックリさんという可能性もなくは無い！』


鬼灯「…Aさん…ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ」


A「はい、何でしょうか」


鬼灯「…白豚にはあまり近付かないでくださいね？貴女は可愛いんですから、あんなのと関わったら可愛いさが薄れます」



それに何より……




貴女をアイツに渡したくありませんから




もしも貴女がアイツのものになったとしたら……









私はアイツを殺してしまうかもしれません








あんな奴ですが、薬についてだけは私も認めています



あれほどの薬剤師が消えるのは、私としても、少し心苦しいですからね

それに、Aさんのくも膜下出血に効く薬を作れるのも、アイツだけですし……



なるべく殺したくありません







なのでAさん









鬼灯「"気を付けて"くださいね？」

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