【鬼灯の冷徹】輪廻転生～願い～ (ページ43)

今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:25,770 hit

肆拾壱ページ43

閻魔side

閻魔「今日の夕飯は～、シーラカンス丼～♪」

食堂のシーラカンス丼、美味しいんだよなぁ

席には、先にエビフライ定食を持った鬼灯くんが座っていた

現世の番組を見ているけど、何となく心配そうな表情をしている

閻魔「鬼灯くん、Aちゃんのこと心配なの？」

鬼灯「…はい。仕事を頑張るのは素晴らしいですが、初日からとばしすぎかと…結局、お昼にもろくに休んでいないようですし」

今だって…

と、食堂の入り口をチラリと見る鬼灯くん

本当、心配性だなぁ…Aちゃんのことに限るけど

閻魔「大丈夫だよ、Aちゃんはきみが思ってる程弱くはないんじゃないかな？」

鬼灯「え……」

A「そうですよ、私、そこまでやわじゃありません」

閻魔「ね？Aちゃんもこう言って…ってAちゃん！？」

いつの間に……

A「仕事に区切りがつきましたので。お隣、宜しいですか？」

閻魔「あ、うん。勿論いいよ」

わしが頷くと、Aちゃんはわしの隣に座ろうと椅子を引いた

鬼灯「っ……」

A「おっと…鬼灯さま、急に私の腕を掴まないでください。料理がこぼれます」

鬼灯「っあ、すいません…」

唐突にAちゃんの腕を掴んだ鬼灯くん

すいません、とは言うものの、掴んだ腕を離そうとはしない

……鬼灯くん、意外と分かりやすいよなぁ…

きっと、自分の隣に座って欲しいんだよね？

Aちゃん、察してあげて！

A「？……あ、場所交代しますか？」

…………違う、違うんだよ、Aちゃん……

鬼灯「…いえ、何でもありません」

鬼灯くんは座ってしまった

えぇ～～～っ！？

諦めるの！？！？

いつもの頑固さとかはどこ行っちゃったの！！

少し沈んだ顔をしながら座る鬼灯くん

そして、

不思議そうな顔をしながら座るAちゃん

閻魔「Aちゃんて、意外と鈍感だよね」

A「そうですか？そこそこ鋭いと思いますけど…」

鈍いよ、恋心に