めだかボックス俺は黒神めだかの弟 2nd (ページ8)

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第八話　あの五人ページ8

善吉「あの五人?」
鯱「球磨川先輩の「残酷な選別」で生き残った五人だよ。オーディンの眼で見たんだけど五人とも異常や過負荷も持っていない。なのに安心院の手先なんだよ」
善吉「そういえばさ…オーディンの眼ってぶっちゃけどんなの?」
鯱「簡単だよ。その目で相手を覗くことによって心を読んだり、過負荷や異常を調べるためのものだよ。たとえば…こうやって…」
突然鯱の片目の瞳が縦に長くなって、善吉の方を向き、四秒で元に戻した。
鯱「珍しいな。何も見えなかった」
善吉「へ?それってどういうことだ?」
鯱「何も考えていないか、ロックされている」
善吉「何だよそれ…」
鯱「ただ…過負荷が一つ見えた。その目…安心院の欲視力だろ?」
善吉「オーディンの眼って伊達じゃねぇな」
鯱「あったりめぇよ!」
善吉「でも…なんで片目だけなんだ?」
鯱「オーディンはミーミルの泉の水を飲み、知恵を得る代わりに片目を失った。その片目がこれだから、と言ったらいいかな」
瞳「なるほど…真黒君は北欧神話のすべてととギリシャ神話の一部をこの能力に納めたということね…」
高貴「でも、なんでそれを?」
真黒「それは…鯱君自身の希望だったんだ」
全員(鯱を除く)「!!!!!」
鯱「確かに、俺は北欧神話が好きで、実際こんな武器を持って戦えたらと思ってさ」
真黒「その時に、神の力開発計画(テレズマかいはつプロジェクト)が始動したんだ。計画期間実に5年。その一年前に鯱君が事故った。一度心肺停止したが、蘇生。だが、二度と覚醒しないと医師から告げられた」
鯱「その後、箱庭学園地下施設に移動した。その時に神の力が完成。最初の被験者が俺と決まっていたから、早速植えつけられた」
真黒「これが目覚める術だと考えたからね。藁にも縋る思いだったよ」
鯱「結局、俺は覚醒した。そして今の自分があるということだ。そういえば姉ちゃん、明日って体験入学生の面接だったよね」
めだか「あぁ。そうだ。では全員これだけは守ってくれ。体験入学生が悪平等であることは表に出さないように。では、今日は解散!」