青葉城西高校演劇部時期エースの無表情少女。

■absence of expression girl■ ページ17

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劇当日




嗚呼きてしまった、本番。




私なんかでいけるのか、とまた思ってしまう。




いけない、そう思ったらまた流梨先輩から怒られる。やめよう。




「矢巾〜ついに本番きたよ〜」




ぐでー、とだらしなく愛しの机ちゃんに身を投げる。




矢巾「そういえば、今日が劇なんだっけ」




「忘れてたの」




矢巾「バレーに集中してたからすっかり」




てへっとする矢巾に「及川さんみたいだよ」と伝えると真顔で「やめろ」と言われた。




及川さん可哀想に〜。←




矢巾「ま、頑張れよ」




「そのつもり、頑張るわ」




秋呂「Aだらしねーな」




「…叩かなくてもいーじゃん」




少し強めでおデコにデコピン喰らった。




少し涙目になりながらキッと睨むと何故かそっぽ向かれた。うゎ何何反抗期なの？それか思春期ってやつ？




私そうゆうのわかんなーい。えへへー。←




矢巾「秋呂も頑張れよー」




秋呂「もちろんっ！」




キラキラとした笑顔をみせる。あちらこちらで黄色い声が聞こえるけど聞いてないぞ私は、うん。




「はーぁ、上手くいくといいなぁ」




秋呂「ばーか、上手くいくに決まってんだろ。何のためにここまで練習してきたんだよ。頑張るぞ劇」




くしゃっと頭を撫でる和樹に私はニッと笑ってみせた。




秋呂(ああああああ久しぶりに笑ったかわいいなAああああああッ!!!)




矢巾(秋呂、内心荒ぶってると予想)←

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