青葉城西高校演劇部時期エースの無表情少女。

■absence of expression girl■ ページ16

.




劇前日 放課後




なんだかんだで順調に練習が上手くいって、本番の前日まできてしまった。




この日は数時間位最初から通して終わり、後は夜の7時まで小物や服などの準備をする。




私たち二年生は『白雪姫』の洋服を終わらせ全部あるか確かめる。三年生は小物の準備と確かめ。一年生は道具の準備と確かめ。




私は『白雪姫』の必要な服をつくって、実際に着てみてサイズが合うかどうか確かめる。




「…うん、ピッタリだな」




一回回ってみてもう一度確かめる。うん、いい出来栄えだ。←




赤色のカチューシャ的なものも付けてみて、全身鏡でみてみる。




「うぅん、何かが違う…」




あ！わかった。髪の毛をほどけばいいんだ。




実際にほどいてみて確かめると、自分の中でしっくりきた。




「うん、こんなもんかな」




稲沢「Aちゃんかわいいね！」




不意に後ろから声がする。振り向くと流梨先輩が後ろでにっこりと笑ってみていた。




「ありがとうございます」




稲沢「Aちゃん頑張ってね！遠くで応援するね！」




「…もう戻ってこないみたいに言わないでください」




稲沢「あははっごめんごめん！大丈夫、ちゃーんと白雪姫が終わった三日後くらいには戻れると思うから！」




微笑みながら私の頭を優しく撫でる先輩。




何だか嬉しくなり、先輩に向かって微笑んだ。




稲沢(Aちゃん微笑んだ…かわいいっ!!!)




秋呂(白雪姫似合ってんなあいつ…///)

■absence of expression girl■→←■Nasty childhood friend■

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す