｢勇んで戦う者｣ノ御記＿＿陸. (ページ6)

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元農家の娘＿＿参ページ6

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とうもろこし、茄子、パイナップル、トマト、ゴーヤetc…を撒いて植えた大きな農園にそれを囲む様、四角に直径2㎝の木に紙垂を巻いた木杭をセットした。これは一応術が効く範囲と｢此処に醜い私欲で害を成す者｣に対し侵入不可の結界も兼ねている

｢嬢ちゃん！台車用意したぞ！じゃがひーふー…七台も本当に必要か？｣

｢それはこれから解りますよ
タズナさんとサクラと形代分身達は下がってて｣

皆を下がらせてAは既に用意して置いた白木三方を目の前に置き、ゆるふわおさげ髪の先端を6㎝ずつクナイで切って和紙で留めると白木三方の上に乗せる

｢こう言うのって普通畑にする前に地鎮祭とかで行うべき何だけど神遁の時点で普通ではないからいいか…｣と若干の後悔と妥協の納得しておいた。二束見繕った髪は贄だ、今この時点で用意出来る｢供物｣がこれしか無かったのである

(神になにかしらの代償を払うのは何処の世界も同じ……タダで御加護受けようとか都合良すぎるか)

何て愚痴を内心溢しつつ自分は柏手を一つ打つ

元の世界には数多の豊穣と農耕を司る神が居る

大抵は最初豊穣だ農耕だったのが時代に連れて戦とか天空とか色々付与しまくった結果なのだが…そんなせいで降ろせる神は神話の最高神から末端の稲荷まで多用だ。そんな自分が選んだのは……

｢高天原に神留坐ます皇親つ神漏岐神漏美の命以，皇神等の鋳顕給ふ十種の瑞寶を"饒速日尊"に授け給ひ天津御祖神は言誨へ詔給たく汝命この瑞寶を以豊葦原の中國に天降あ坐て御倉棚に鎮め置て蒼生の疾病事あらばこの十種の瑞寶を以，一二三四五六七八九十と唱へつつ布瑠部由良由良と布瑠部．かく為は死人も生返むと言誨こへ詔給し随饒速日尊は天磐船に乗て河内國の河上の哮峯に天降坐給しをその後大和國山辺郡布瑠高庭なる．｣

豊穣と農耕で

都市伝説とも深く結び付く

｢石上神宮に遷し鎮め斎奉，代代其が瑞寶の御教言を蒼生為布瑠部の神辞仕奉り．故この瑞寶とは瀛津鏡，辺津鏡，八握剣，生玉，足玉，死返玉，道返玉，蛇比礼，蜂比礼，品品物比礼の十種を布瑠御魂神尊敬ひ斎奉事の由を平安く聞食て蒼生上に罹る災害及諸諸疾病をも布瑠比除祓ひ却給，寿命長五十橿八桑枝の如く立栄しめ常磐堅磐守幸へ給と恐み恐みも白す＿＿＿＿神遁・豊穣祈祷の術！｣

神名を｢天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊(あまてるくにてるひこあまのほのあかりくしたまにぎはやひのみこと)｣＿＿＿＿太陽の神格を持つ日本"本来の最高神"だ
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