夢か幻か＿＿肆 ページ47
.
｢祖母ちゃんがあの戦闘中に固有瞳術をか…Aの推測は辻褄が合う、多分殆ど正解に近い。だが｢月読｣は如何だろうな…｣
｢ですよね…何方と言えば記憶を見せられたって言うか夢か幻かも曖昧な処が｣
｢あの…その｢月読｣とは？｣
｢勝手に二人の世界で話してんじゃねぇオレ達にも解るよう話せお前ら｣
そうだったすっかり忘れてた
うちは一族が有名だからと言って再不斬と白が全て知ってるとは限らないのだ
完全に置いてけぼりにしてる
｢うちはを過大評価し過ぎたと｣反省する自分だ
｢簡単に説明すると｢月読｣って言うのは写輪眼の更に上、万華鏡写輪眼を開眼した者の中で宿す幻術かな？あれこれうちは一族的に説明して良かったんですかね？｣
｢忍たる者情報を矢鱈晒すのはいけない事何だがな…まぁこれから苦楽を共にする仲間だから隠す事も無いだろ。百聞は一見に如かず、再不斬、白オレの目を見てくれ｣
｢紋様が変わっただと…⁉︎｣
｢これが万華鏡写輪眼だ
開眼者は個人個人で固有瞳術を得る
オレは他人を無意識化で操る最強幻術｢別天神｣。今オレ達が話してる｢月読｣は…｣
｢目を合わせた対象を空間・時間・質量も術者がコントロール出来る幻術の世界に引きずり込んで、精神的なダメージを体感で72時間痛め付ける固有瞳術。その中では現実か幻かも解らないし通常の幻術と違って時間をかけないから一瞬で引き込まれる｣
｢月読｣を確定で宿しているのは今の処イタチのみ
瞳術が被るのは別段珍しく無いのだ
サスケも万華鏡になったら兄と同じ｢天照｣を持つ
だがアカリの瞳術は｢月読｣なのか？手繰り寄せる程不自然な違和感が蟠っていた
(あたしはあの中で現実じゃないって気付いた…驚いたはしたけど精神的なダメージは無かったしカガミ君とアカリちゃんの家に行く記憶も"昔本当にあった出来事"……でも会話まで如何して…こっちの記憶を利用された…？)
｢考えれば考える程ワケワカメだぁ…｣
夢か幻か解らないものを見て説教受けるわ足は痺れるわ泣いちゃうわ、キャパオーバーもいい処である。｢一旦保留！考えるのやーめた！｣と若干拗ねた調子でその場に大の字で寝転がると頭上で白がクスクスと笑って頭を撫でられ｢こう見ると年相応に見えますね｣と言われた。一応結構精神年齢おばさん何だが？
｢さて次の準備に取り掛か…｣
｢そうだ、火影命令で第七班が帰って来るまで自宅療養って言ってたぞ｣
｢うそーん…｣
この馬鹿ゼンの馬鹿野郎っ！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モノクロ | 作成日時：2022年1月19日 0時
