｢勇んで戦う者｣ノ御記＿＿陸. (ページ37)

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落ちる陽の片鱗＿＿肆ページ37

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｢悪魔との契約には己の命を捧げよ
｢烙曜｣とて同じ事…タダより高い物即ち命が欲しい＿＿＿＿って…もう聞いてないわね。魂だけは貰ってあげる｣

｢｢霊宝(リーブンストーン)｣…ガトー達に協力したのはそれが狙いか…！｣

｢excellent！あの頃と比べ忍として成長したようですねぇ！ワテクシamazingしてしまいました！しかしながら教祖様より承った司令は終えてしまったので戻らなければなりませんねぇ？sorry勇者サマ？｣

｢ｯ！待て｢烙曜｣＿＿＿｣

｢カカシ先生下がってて下さい｣

｢Aｯ‼︎｣

仕掛けようとしたカカシを制しAは無言で敵を睥睨しながら"九字印を組み柏手を打った"

……誰が逃すものか
体が限界とかチャクラ云々なぞ知らない
これは自分の問題だ…勇者とか最早そんな事どうだっていいんだ

コイツら｢烙曜｣に｢あたしと言う存在を些細で脅威無いものとしてあの時見逃した事を、殺さなかった事が間違いだった｣のだと知らしめてやる‼︎

｢＿＿＿＿＿"求めざるは｢力｣！我が身に降りしますよう畏畏申す！"＿＿神遁・魔遁・"二重奏"‼︎降りよ"天満大自在天神"ｯｯ！！！！｣

奏上した途端Aの周りに雷響く黒雲が纏わり付き、任務服が濡羽色に染まって行く。袖の裾丈は長くなり上着含め黒雲から放たれる雷が落雷と焔に数多の妖達の刺繍を入れ、胴には甲冑、腕には鎧が施された。瞳は真紅に変色し鬼を連想させる模様へと変わる

｢天満大自在天神｣基｢菅原道真｣
嘗て平安時代の京にて帝の右大臣と言う高い役職に就いていたが反感を買った多くの貴族達から謀反の疑いを掛けられ、九州太宰府に左遷させられた菅原氏の代表格。道真は己の無実を訴え聞き届けられる事無く死んで逝った。故に道真は

｢災厄を振り撒く｢魔｣の者として力を持つ怨霊…軌跡を顕現せりし｢神｣としての力…魔遁と神遁を併せた憑依術形態をいざ喰らえ！｣

黒雲が弾け飛ぶが同時神速で女の上空を取りクナイで喉元を斬り裂く……

｢それでは私を屠れないわ"A様"｣

｢ぇ…？｣

＿＿ドクンｯ！

｢がはｯｯ！！？？｣

｢｢A！｣｣

｢Aさん！｣

｢小娘！｣

頭を鈍器で殴られた様な衝撃に脳が追い付かない
｢A様｣？どうしてこの女がそう呼ぶ？しかもヒルゼン達と同じ"この人がそうだ"と確信した声で

その瞬間＿＿＿＿＿身体の凡ゆる処から噴き出した血と駆け巡る激痛に、Aの視界は電池が切れた玩具の様に視界がブラックアウトした
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