落ちる陽の片鱗＿＿壱 ページ34
.
再不斬と白を無事救えられた……のは良いのだがそれはさておきまだガッツリ写輪眼オープンしてらっしゃる上司をどうするか
｢A、お前は自分が何をしたか解ってるのか｣
｢ハァ…お説教は其処の…ガトー達片付けてから…聞きます…｣
｢何⁉︎｣
再不斬と白に残った力を使ったAは全身に鉛を付けられた倦怠感に叱咤し、二人から離れて座り込むと前方から現れた全体的に物騒な奴等に対して指を差す
其処に居たのは勿論杖を突いた黒グラサンチビハゲのガトーと物騒な仲間達。いやぁ実際にご対面すると三下感が半端ない。これが闇社会で地位を築く頭？これならマダラの方が何百倍…嫌、マダラと比較してはいけないマダラが汚れてしまう！
｢おーおー派手にやられてェがっかりだよ…再不斬｣
｢…ガトー如何してお前が此処に来る…それに何だその部下共は⁉︎｣
＿＿＿＿ピュー！
｢！｣
鷹の鳴き声が聞こえ自分はふと空を見上げる
上空では自分を中心に旋回しながら"木ノ葉の連絡用鷹"が飛んでいた。ガトーの話を無視して重い腕を上げてやれば鷹は羽休めし二本の巻物を差し出して来たのだ
吉報か否か手早く二本の巻物の内容を確認する
護衛のシスイを通さず、と言う事は大抵の内容も報せも予想出来るが…
(｢ガトーを社長としたカンパニーはカンパニー本部の水の国が起訴｣｢水影照美メイ，桃地再不斬と白の身柄を一時的に火の国木ノ葉隠れへ預ける事を容認｣……皆良くやったね、任務成功花丸満点だ)
｢そこでだ…後々処理のし易いお前達の様な抜忍をわざわざ雇ったのだ。他流忍者同士の討合いで弱った処で諸共攻め殺す……金のかからん良い手だろう？｣
｢白君ごめん、立たせて…｣
｢はい…｣
中性的でも流石男の子
軽々と且つAの状態を察して立たせてくれるだけで無く腰に手を回して倒れない様配慮してくれた。やだ惚れそう…じゃなくて
｢スゥー…おいガトー！それは二人と契約した癖に闇社会の掟に叛いて金を払わないって事で良いんだな‼︎｣
｢あん…？そうだがだからどうしたって？｣
｢『この度我が水の国は火の国木ノ葉隠れの忍達との協力要請を受け，国内情勢を整える要点の一つとしてガトーカンパニーを調査した。結果、貴社の行いは水の国として目に余る罪を重ねたとしてガトー氏の社長解任及び悪行に関わった全ての人間を逮捕，国内の刑務所へ送る事とす。水の国大名，水影照美メイ』解るか？お前は今この時ただのクソ野郎になったんだよ｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モノクロ | 作成日時：2022年1月19日 0時
