｢勇んで戦う者｣ノ御記＿＿陸. (ページ13)

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悪の基準＿＿壱ページ13

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ナルトとサスケが木登りに勤しみサクラは護衛
上司たるカカシ先生はチャクラが回復してリハビリ
A自身も町への納品が落ち着き形代分身達を解除した＿＿＿＿七日目の夜中であった

｢待ってうさ公＿＿＿＿⁉︎｣

シンとした静けさの森に駆ける白兎とそれを必死に追い掛ける人間が一人

第三者から見れば間違いなく｢何これコント？｣と思われるに違いない光景が広がっているのだが……どうか誤解しないで頂きたい。これは白兎を追い掛けて穴に落ちて不思議の国に紛れ込むとかおふざけ一切無しのガチの追いかけっこである

(兎なのに何で忍のあたしより速いの⁉︎アレか⁉︎身代わりの兎って速く育てられてるとか⁉︎いやいやいやでもこの季節に白兎って室内飼いだよねえぇぇぇぇぇｯ！？！？)

はて何が悪くてこうなってるのやら
波の国初日に気絶した白兎の面倒を見て最終的に野に帰せば良いだろうと、そんな呑気に考えていた。そして明日いよいよ原作破壊本番だと思ったら夜中に目が覚め……夜風にでも当たろうと外に出たら一緒に兎も外に出てしまった＿＿＿＿

・・・あからさまにそれが原因か。つまり自分のせいか！

(明日の為にチャクラ温存したいから無駄に使えないのが辛い…！Dランク任務であれだけアニマル追いかけっこしてんのにー！！！！！)

悲鳴と化した泣言を溢しながら一匹と一人は森の奥へ奥へと進んで行く。一応この森猪やら何やら出る場所である事を忘れてはならない

木ノ葉の死の森言わずとも獣達の巣窟
悪鬼羅刹、七人みさきに百鬼夜行何てもしかしたらあるかもしれないのだから！

｢ゼェ…ゼェ…待ってうさ公…ストップ、マジでストップして…＿＿＿＿＿＿って…あ、あれ…？この建物…ｯｯ⁉︎｣

体力の考え無しに全力疾走した自分は息を整え、兎が漸く止まってくれたのに安堵したのも束の間…兎が止まった"開けた森の中のツリーハウス擬き"に思わず目を疑った。この建物の形嫌でも見覚えがある

何故この兎は此処で止まったんだ？
いやまぁあの二人の身代わり兎だし必然的に飼い主になるよな…じゃない‼︎

(再不斬と白のアジトじゃん此処＿＿＿＿⁉︎)

｢おのれうさ公恩を仇で返しやがったなあぁぁぁっ！？！？｣

混乱と憤慨で一時でも｢可愛い｣と思った自分が馬鹿だった。そう言えば元の世界で親友が家で兎を飼って充電器を齧られて全然可愛くないとか文句言ってたが成程この心境か。今なら解りみが深過ぎる

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