ネタバレ済みの班決め__壱 ページ1
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翌日…Aはいつも通り朝ご飯をきっちり食べ任務用服に身を包み、腰に額当てを巻き付けて忍者学校に登校した
今日は合格者のみが集まる説明会の日だ
(自分はダンゾウによってネタバレを踏まされたが)所属する班発表と担当上忍師との初対面が待ち受けている。廊下を通って教室に入ると既に他の卒業生が集まっており見覚えのある顔がチラホラと見えた
「ヒナタおはよう!隣座って良い?」
「Aちゃん…⁉︎ど、どうして…」
「色々あって無事に卒業出来たのだ!今日からあたしも下忍だよ!」
「ッ…!良かったねAちゃん…っ!」
「え⁉︎ヒナタ泣かないで〜⁉︎」
風の噂で卒業試験に落ちた事を聞いていたのか
ヒナタはAの姿を見ると真珠の様な瞳からポロポロ涙を零し始める。どうやら姿を見て安堵の涙を流す程心配してくれていたらしい。無理も無い、卒業試験の日の自分は心此処に在らずだった
酷く落ち込んでナルトに声を掛けられるまで気付かなかったくらいだ。もしかするとあの日気付かなかっただけでヒナタは声を掛けてくれてたのかもしれない
(一昨日のあたしの馬鹿!可愛いヒナタを泣かしたら駄目じゃん…!)
慌てて隣に座り手持ちのハンカチで彼女の涙を拭う
これから彼女が入る班の担当上忍に後々どやされでもしたら堪ったものじゃ無い
「てめェーナルト!サスケ君にガンたれてんじゃ無いわよ‼︎」
(うん…?この声は"サクラ"?)
自分達が座っている席の向こうに見える桜色の綺麗な長い髪と赤い中華服が特徴的な女の子____将来凄腕の医療忍者になり新三忍の一人として数えられるくノ一にしてサスケの事が大好きで後にサスケの伴侶になる____春野サクラ
因みに彼女とはこれからチームメイトになるのだが忍者学校時代は数回程度しか言葉を交わした程度である。知り合い以上友達未満と言うやつだ
それにしてもこのシーンは…例のアレか
「ヒナタ、ちょっと暫くあたしを見ててくれる?」
「え?う、うん」
「えーうっそー‼︎」
(事故チュー起きちゃったよ…)
まぁなんて事でしょう
Aの正面でナルトとサスケがお熱いキッスしてるではありませんか(ナルトがガン付けて前のモブが押してしまったせいだが)
「てめ…ナルト!殺すぞ‼︎」
「ぐぉおォオ口が腐るゥウ〜〜!!!」
「お疲れ様だなぁ…」
「な、何が起きたの…?」
「ううん何にも起きてない」
そう何も起きてない
ナルトがフルボッコされてるのは気の所為気の所為
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作者名:モノクロ | 作成日時:2022年1月1日 18時