三次元で全国一位の少女が二次元にトリップしました【バトスピ】part2

＿ｻｧ、ﾜﾀｼﾆｾﾞﾝﾌﾞﾜﾀｼﾃﾖ＿ ページ33

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過A『アハハっ!思い出してくれた!?
　そう!私はﾀﾋんじゃったんだよ!
　笑える位のbatendで!!』





愉快、とでも言う様に楽しそうに笑った
見た目は15だが笑い方が子供の様だ


やっぱり…狂ってる








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｢っ……｣


何でかな…?さっきから凄く苦しいんだけど…
嗚呼どうしよ…立ってらんない…







息が出来ないとかそう言うものじゃ無い
体が何かに吸いとられる様な感覚

僕はその場に膝を着いてしまった
それを見た過去の僕は満足そうに笑ってる







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そもそも何で過去の僕がこんな所に居るんだろ
二重人格とかでも無いのに……






過A『苦しい?だよね〜♪だって私が居るんだし
　居ると言うか…アンタがトリップする時に無意識で
　作り出したから自業自得?』



｢!?な…僕は…声に出してなんか…!｣




過A『アハハ、何言ってんの?"私"だよ?
　アンタの考えなんて手に取る様に解るに決まってるでしょ?』









そう言って､また笑う


トリップの時に僕が無意識に…?
何で………





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過A『序でに言うとアンタが苦しいのは
　思い出して一気に精神が弱ったから
　その分私に呑み込まれてる

　この姿に成ったのも気付かない間に
　精神が削られているからなのさ〜




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　物語に同じ人間は二人も要らない…

　だから…







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　アンタの精神、全部私に渡して………キエテヨ(ﾆﾀｧ｣


｢!?｣







ゾクリ、と背中に悪寒が走る

昔の僕は口元を三日月にしながら
動けない僕に近付いて来た






過A『ｸｽｸｽ)元の世界で父親に殺されて
　こっちの世界で私に殺される…


　アンタの"ツマラナイ物語"にはお似合いの結末でしょう!?
　ハハハハハｯ!!ｹﾀｹﾀｹﾀｹﾀ!!』









消える?ﾀﾋぬ?
父親に殺されて次は自分自身に?

やっとトリップして
楽しい人生になりそうなのに?




それが"ツマラナイ物語"って言い捨てられて
僕はこのまま……









｢……嫌だ…そんなの…｣


殺される時は怖くて出せなかったあの声
走馬灯の様に浮かび上がる幸村達の顔
今までの人生






目元から熱い物が溢れるのを感じながらも
僕はこの時始めて……







｢誰か………








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助けて…………!!!｣



始めて他人に助けをこう
言葉を声として出した


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助けての声に→←ﾀﾋんだんだ

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