暴れ午を考えると……(零雄side) ページ10
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セ「先攻貰うぜ!ネクサス『十二神皇の社』をLv2で配置!
バーストセットでターンエンド!さぁ、どっからでも来い!」
男2「ヘッ、ネクサス配置しただけじゃねーか
なら遠慮なく行かせて貰おうか
『リザドエッジ』『ナノティラー』を召喚!」
バトルはセキトが先攻で始まった
セキトのカウボーイを連想させる様な
バトルアーマーと呼ばれる代物に
俺はこれがこの世界のバトスピなんだと理解する
こっちのバトスピとそっちのバトスピは
違うんやろぁと思っていると
男が『リザドエッジ』にアタック宣言を仕掛けた
勿論、コアが充分ではない序盤のターンに
フラッシュタイミングでマジックを撃てる訳がなく…
セ「ライフで受ける!……っ!」
「!」
(今のセキトやんの表情……成程なぁ…"この世界も"かいな)
今ほんの一瞬だけ、セキトの顔が歪んだ
痛みに耐える様なそんな表情
それに自分は覚えがあった
生まれて初めてバトスピで文字通り
「ライフを賭けたバトル」をした時
……あれはライフの痛みだ
体全体に刃が突き刺さる様な苦痛にも似た痛み
この世界にもそれがあったのである
「……あの痛みによく耐えられるわ
ま、このターンで二点も取られる心配はせぇへんけど」
これでセキトのライフは残り4つ
もう一点ライフを奪おうと
『ナノティラー』でアタックを仕掛けようとするが…
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__ボウッ!
男2「『ナノティラー』!?」
直後『ナノティラー』から赤い赤い炎が吹き上がり、破壊された
活躍も無いまま破壊されてしまった
自分のスピリットに男は信じられないと言う表情のまま
セキトのフィールドへと目をやる
『ナノティラー』が破壊されたのは簡単な理由
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__序盤のターンに有効なカードが
セキトのフィールドに張られているからである
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セ「『十二神皇の社』Lv2の効果!
相手のアタックステップ、相手によって
"自分のライフが減った時"BP7000以下の相手のスピリット一体を破壊する!」
BP5000のスピリットなら容赦なくその効果の餌食だ
あのネクサスは神皇編のカード
見たところセキトのデッキは赤は赤でも
【神皇】や【十冠】をメインとした赤神皇デッキだろう
以前自分の世界で赤神皇を使った相手と
バトルした事がある俺は嫌でも赤神皇デッキの中で眠る
"紅の暴れ午"の事を想像してしまい、内心で苦笑した
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2017年6月15日 20時