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回りくどいんだよ ページ38

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「要らねぇよ?子の十二神皇」


フ「why⁉どうして⁉私それを賭けて戦ってたんデスよ⁉負けたらMr&Mss達に私の十二神皇を差し上げまshowと!」


零「でもなぁ、俺達が貰おうても黄色使っているバトラー居らんやからなぁ…」


ウ「そもそもこの世界を救う十二神皇を賭けてバトルなんて何事ですか!!!!それは安易に賭けに使って良いものじゃ無いんですよ!不敬!神様に対して不敬です!!!!!」


セ「お、落ち着けウルズ〜…?」





フーティアとスカイのバトルが終わり、フーティアが賭けの通り己のカードを差し出したが俺達は受けらなかった。受け取られると当然の様に思い込んでいたマジシャンは案の定驚きを隠せず、貰え貰えと訴えているのだが……いやそれでいいのかお前は

元より自分はそう言う大事な財産を賭けて戦うバトルは好きでは無いしやるのも真っ平である。親の代ではスタジアムを賭けてだとかしょっちゅうあったらしい。全く治安が悪すぎるぞ親の代の日本は


プンスコと怒るウルズを無視しつつ、勝者であるスカイは言う




ス「あたしは義賊だ。根から腐っている様な金持ちからは物を奪うがそれ以外の人間からは物を奪わない。だからあんたのカードも受け取らないよ」


フ「それじゃあバトルの意味が無いデス!私は本当にMr&Mss達の力が必要で…それでバトルを挑んだのに…!」


「……、」





フーティアの顔がくしゃりと歪む
まるで駄々を捏ねる様なマジシャンはそれだけ見るなら年相応の表情だ

負けて悔しい訳ではない。賭けたのにそれが無しになった事に対して憤っている訳ではない




__このヴァニタスの国民が真に笑顔になる為には十二神皇の勇者と「三人の子」の力が必要なのデス‼__




……本当に俺達を必要としていたから、助けを求めていたから、だから少女は怒っているのだ

目の前に自分達だけではどうしようも出来ないナニカがあるから





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「何と言うか…まどろっこしいんだよなお前」


麻「遥さん…?」


「助けて欲しいなら「助けてくれ」ってそう頼めば良いじゃねぇか。自分のカードを賭けてバトルするとか回りくどい方法なんかしなくてもそう言ってくれりゃ____俺達は"お前達"の守りたいものを守るよ。フーティア」





回りくどい方法なんか要らなかったんだ
答えは単純明解で、手を伸ばしてくれるだけで良かったのに

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あれ?俺とセキトだけ?解ってんの→←これがあたしの異魔神ブレイヴ(〃side)



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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2017年6月15日 20時

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