救世記＿battlespiritsrevival＿【12の煌めき】 (ページ32)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:6,312 hit

思春期は難しい年頃ですページ32

.

麻｢(あ、あのこれって…)｣

｢(やっべぇこれマジに信じてるぞ)｣

零｢(あんら？ちょいと無理にこじつけてみたんやけど…信じとるなぁ？)｣

麻｢(信じて…ますね…)｣

流石スピリッツワールド、魔法も不可思議な力も日常的に存在する世界である

兎に角、この力を無事に隠せて何よりだ
と言うかウルズが天界の住人でありながらアホな子で助かった

内心ホッと息を着いたその時＿＿横から足音が響いた

??｢ブラボー！なぁんともgreatな魔術(マジック)を見せて貰いました！｣

｢え？｣

??｢あの怪鳥共を一掃するとはMr&Mss達は余程の手練れとお見受けしますねぇっ？ああもしかして我が国を救いに来た勇者とか⁉それは是非とも助かりマース！どこの国も助けてくれないので私達泣き寝入りしていたのでーす！｣

｢えっ、いや、きょ、距離が近い距離が近い！｣

いつ間にか背後に佇んでいたのは黄色の巻髪にコーラルピンクの瞳を持つ自分達とさして変わら無い歳の女だった。マジシャンのイメージ通りの装いに黄色のシルクハットを被り片方の手にはトランクが携えられている

こちらにズイズイと近付き個性的な口調でマシンガントークを飛ばす女に動揺していると、それを見兼ねた幼馴染が引き剥がしてくれた

零｢はいはい女性経験皆無のはるやんにそんな至近距離で話さんで貰えます？消しゴム拾っただけで恋と勘違いする様な小難しい年頃なんやで？｣

｢色々失礼だからなお前！そしてまた俺の扱い雑かよ！！！！｣

どうしてもこの幼馴染は普通に助ける事が出来ないらしい

何も否定出来ないからちょっと悲しくなってきた

ス｢そもそもあんた誰だい？偶然ここに居て偶然今の光景を見てしまった人間、とは言えないだろ｣

シ｢我が国…って言ったからヴァニタスの国の人…ですよね…？｣

⁇｢……｣

不思議そうに問いかけるシレンに対しスカイは警戒めいた瞳で女を見つめる

ああ確かにそうだ
こんな殺風景で通ると言ったら旅人ぐらいなこの場所にトランクのみの軽装でいる人間がいる訳無い

すると暫くの沈黙の後、黄色のマジシャンは懐から一枚のカードを取り出した。そのカードを見た瞬間俺達は目を見張る

何故ならそのカードは…

.

フ｢フフーフ、申し遅れました！私はフーティア・ヘリオドール！『子の十二神皇マウチュー』を持つMr&Mss達と同じ"勇者"デース☆｣

.