救世記＿battlespiritsrevival＿【12の煌めき】 (ページ31)

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異形の形をした鳩を倒すのに案外手間はかからなかった

これが飛び回ったりするならまだしも
麻乃の鎖によって完全に動きを封じられてしまえばただの大きい的だ

これ前にして外せと言う方が難しい気がする

｢らあっ!!｣

＿＿ザシュ！

鳩1『グ＿＿＿＿!!!!』

氷剣を水平に保ち真白い徳利の様な体躯に横一閃

肉が裂かれ鮮やかな赤い液体が飛び散り
骨はゴキゴキゴキッと言う歪な音を立てて砕けた

つんざく様な断末魔を鳴らした鳩は
それを遺言に頭と胴体がズレ動き、倒れ伏す

鳩がギロチンか包丁で切られたら
おおよそこんなものだろうと思われるそれは
年齢指定に引っ掛かってしまいそうな程酷い

自分で倒しておいてあれだけど…これはちょっとモザイク加工欲しい

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｢…ウプ……ドロップしたのは鳩の五臓六腑ってか…嫌なドロップだなそれ…｣

こんなものより魔石とかドロップしないかなと思う烈火遥(17)である

これ以上眺めているとこっちが胃から何かドロップさせそうだ。いや割りと真面目に

逃げる様に背後に目をやった時
セキト達があんぐりと口を開いたまま驚いているのに気付いた

閉じるのも忘れて目を見開いているそれに思わず苦笑する

…そう言えばこの力の事を説明してないのである
さぁどうしましょう!?どうしたもこうしたも無いんだが!!

｢あー…えっとこれはそのー……｣

氷剣をし舞い込み俺は瞳をウロウロさせながら迷った

実は世界を救えと神様に頼まれて天使の力を授かってるんです＿＿何て言ってどこまで信じてくれるだろう

いや、流石に信じないか
自分自身、天界云々の話を聞かされた時は頭の中が？マークで埋め尽くされていたのだ

どう言えば良いのか悩んでいると、同じく倒し終えた零雄が言った

零｢いやぁビックリさせてすんまへんなぁ
　俺達の魔法でちゃんと倒したから大丈夫やで｣

(無理矢理過ぎるだろうがよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?)

魔法で武器を出して敵を倒すって何処のRPGゲームだよ！

確かにこの力は第三者から見れば魔法擬きに見えるだろう

しかし、目の前の人間達がそんな誤魔化し信じる訳＿＿＿

セ｢＿＿＿スッゲェ！お前ら魔術師だったのか!!｣

シ｢ぼ、僕魔術師は初めて見たよ…｣

ウ｢流石は我々の灯火、三人の子の方々！こんな力もお持ちだなんて私感動です！｣

｢…へ？｣

もしかするとこれは…ガチのマジで信じているパターン？