救世記＿battlespiritsrevival＿【12の煌めき】 (ページ27)

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娯楽国家ヴァニタスページ27

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ヴァニタスの城下町は華やかと言うよりポップでキュートな町並みだった

建物は明るめの色で統一され
壁には色んな絵が描かれており
街中の至るところにバルーンの装飾が施されている

宙にはペガサスの様な幻想種が駆けたり、炎に燃え上がる大きな鳥が舞うように飛び、やけに賑やかだ

街中からは陽気な音楽が響き渡り
それに合わせて中年の夫婦が踊ったり、子供が楽しそうに駆けていく

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｢此所がヴァニタス……｣

セ｢相変わらず此所は静かにならない国だな～｣

シ｢この国は芸能とか芸術とか…マジシャンが発達している国……だから、ね｣

娯楽国家と称されるだけに喜楽の感情に満ち足りていた

少し先に見えるのが王宮だろう。某夢の国にある白に似ているなぁと思いつつ、視線をキョロキョロと見回す

アルタナ帝国の右下にあるこの国
スカイの傷が治りそのまま俺達はヴァニタス目指して東へ移動した

要した日数は数えたくもない。取り敢えずスカイの手配書が回ってしまってる中じゃ乗り物とかアウトなので兎に角徒歩だ。……と言うかこの世界に乗り物あるんだろうか？

まぁ、歩きまくって無事に到着したのだから良いだろう

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ウ｢まるで人類の理想郷の様な国ですね！私女神としてちょっと嬉しいですっ！｣

街の光景を見たウルズが嬉しそうに頬を綻ばせる

光沢のある赤い髪がふわりと揺れ、まるで彼女の感情とリンクしている様だ。女神故に人間が幸せであるならきっと満足なんだろう。そう言う1面を見るとあぁ女神様何だなと思う

しかし、それに対してポンチョのフード被ったスカイが訝しげに

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ス｢そうかい……？あたしには"無理して"笑っている様に見えるけどね｣

ウ｢え……？｣

ウルズが目を見開いたその時、

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??『クルッ、クル"ッボ』

??『グルル"ルル"ッ"！』

｢……？なん、だ？｣

鳩の…否、鳩に近い鳴き声が耳を這うように響いた

背にゾワリとしたものが走り俺達は足を止める。鳴き声が聞こえた方を見ると其所には二匹の白い鳩が建物の屋根に座っていた

………違う、これは

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零｢…鳩にしては大きすぎんちゃう？｣

麻｢!!ち、注意して下さい！多分＿＿＿＿！｣

鳩？『ｸﾞ＿＿＿＿＿＿!!』

麻乃が言い切る前にそれは俺達目掛けて襲ってきた

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