子って何だ子って ページ3
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痛い、とてつもなく痛い
特に尻
まさかゲートを潜った先が空中だったとは露知らず
自分のヘタレ具合もあってか着地に大失敗し
オマケに落ちた先に人が居た
黒歴史になるには十分な材料である
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(うわ、うわうわ……超恥ずかしい……)
赤茶けた髪の男がよおっ!と声をかけて来たが
俺としてはどう反応すれば良いか解らない
驚いているし状況すら呑み込めてないのだが
取り敢えずいつもの調子でやってこうと言う様子が丸分かりだ
ここは普通に驚いて構わないってのに
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零「どうもすんまへんなぁ、驚かせてもうたみたいで」
麻「あ、あの……わわわ私達、
け、決して怪しい者じゃ無くてですね!」
「いやもうこれだけで十分怪しいだろ俺達」
麻「遥さんっ!」
「敵意が無いと言う意思表示なんですよ!」と必死になる麻乃
最早空から落ちてきた時点で
ヤバイ奴等確定なのは免れない事だとは思うんだが……
そう思った時、背後からトーンの高い
女性の声が響いた
.
??「あぁーっ!
ほら!ほら!私が言った通り三人の子供達が
やって来たでしょうセキト様!過去しか視通せないだけじゃ無いんですよ私!」
俺達に対して指を差す女性…と言うより自分と同じ位の少女は
光沢の赤い髪に黄金色の美しい瞳を持ち
赤く可愛らしいワンピースを身に纏っていた
整った顔立ちは美人より可愛い女の子の方が強い
その少女に「セキト」と呼ばれた赤茶け髪の男は
此方を見てから天を仰ぐように見つめ
頭を掻きながら
セ「……俺ウルズに何か変な事言ったっけか??」
ウ「言いました!「お前過去を視るしか出来ないんだろ」って確かに!
忘れたとは言わせませんっ!!」
セ「あーあー解った解った
冗談だって。信じてなくて悪かったな、流石は女神様だぜ」
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ピーッ!と泣く様に訴えるウルズをセキトは宥めるが
どう見ても、「覚えてないし適当に言いくるめとけ」感が半端ないのは気のせいか…?
それを知らずに一人で満足したウルズは
俺、零雄、麻乃と順番に見ると
咲いた花の様な笑みを浮かべ
.
ウ「ようこそお出でくださいました!
私はスカンディナビアの運命神、ノルニルの1柱
過去を司る女神ウルズと申します
貴方方は我々十二の勇者の灯火になる"三人の子"で間違いありませんね?」
「……………は?」
いやいやいや、"三人の子"ってどういう意味だよ
.
意味不だよ→←『出会いは突然に』と言うものはよくあるもので(noside)
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2017年6月15日 20時