『出会いは突然に』と言うものはよくあるもので(noside) ページ2
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其所は川も草木も無い荒野だった
植物はあまり生えておらず
オーロラが這える空は地平線まで続いていた
そのせいか風は容赦なく吹きあれる
ゴツゴツした岩場に座る赤茶けた髪に
民族衣装の様な服を着込む若い男__セキト・カーシウムは
ふと思い出した様にポケットからカードを取り出し
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セ「…"午の十二神皇エグゼシード"……か、
レッドや他の奴等を手に入れてからおかしな事ばっか起こるぜ…」
『午の十二神皇エグゼシード』
以前、放浪の旅すがら寄った古い遺跡を探索した時
エグゼシードの祖先とも言える
『紅の神馬エグゼシード・レッド』と
『ゲイルフェニックス・ピーコック』なるカードを手に入れた
それから数日後
天から禍々しい正体不明の物体は降ってくるわ
空から"女神を自称する女"が降ってくるわ
『午の十二神皇エグゼシード』が現れるわ……
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兎に角、色々あって
彼としてもめいっぱいなのだった
明さまな不思議で不気味な出来事が
立て続けに起こられたら誰だって
心の隅で世界の終わりを危惧するだろう
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セ(……まさか俺がレッドとピーコックを
手にいれちまったから…じゃねーよな…)
もしそうだったら土下座程度では
絶対に済まされないのは確実である
そうだ、絶対にそうだ
カードを手にした途端"世界のバランスが崩れて
異次元から来訪者達が現れる"とかそんなのある訳が____
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??「うおぉぉぉぉぉぉぉあぁぁぁぁぁ!?!?!?」
_ドシンッ!!!!!!!!!!
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ヒュー……ドシンッ!と
まるで物語にでもありそうな落ち方をした
セキトより年下であろう少年少女は、
紺がかった黒髪の少年を除き華麗に空から着地する
??「あぁあああっ!?死んだあぁぁっ!?」
??「ハァー…はるやん見てみぃよ
俺達はちゃーんと生きとるって」
??「はわわっ!だ、大丈夫…ですか…!?」
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セ(そ、空から人間んんんん!?!?!?)
突然目の前で起こった出来事に目を丸くして
困惑するセキトだが、すぐに落ち着きを取り戻し
目の前の少年少女達に対して
いつもの様な笑みを浮かべ
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セ「よおっ!」
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2017年6月15日 20時