巻き込まれてやる ページ23
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セ｢改めてもう一度…俺はセキト！お前と同じ十二神皇の勇者だ！因みに午だ！｣
シ｢僕はシレン、シレン・ローギンス。えっと…辰の十二神皇…持ってるよ｣
零｢炎零雄や、どうぞ宜しゅう｣
ほ｢ふ、古原、ま、麻乃……です…｣
ウ｢初めまして酉の勇者様！私はスカンディナビアの女神、過去を司るウルズです！｣
スカイとのバトルに勝った事で
彼女は傷が完治するまで安静となった
勝負を終えるとウルズや皆がワッと集まり改めて自己紹介をしている。なんだか俺が完全に除け者感があるがきっと気にしては駄目だ。駄目だ。
存在忘れられてるよなぁ俺…何て絶対に思ってない！
ス｢…喧しい奴等だね、ったく｣
｢それで、スカイのカードは今何処だ？｣
ス｢それは……いや待て、何で態々聞こうとしてんだい!?｣
｢巻き込まれてやろうかと思って｣
即答してやった
平然と、さも当然の様に言う
胡座を掻きながらも食いかかる様な目で俺を見るスカイは、その答えに長い長い溜め息を吐いた
俺の後ろでは零雄がプッと息を吐き出して笑う。セキトやウルズは微笑しているし、シレンと麻乃は驚いていても非難の声は出さなかった
つまりだ、皆が皆放っておこうとはしていない
少なからず此所に居る者達全ては見捨てる選択肢を選べない。力になれるものなら貸すし、貸したいと願う
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ス｢…馬鹿な奴等｣
｢義賊やってるお前よりも馬鹿かもな。否定はしねぇよ｣
ス｢あたしのカードはヴァニタスの姫に献上される。16になる姫の誕生日プレゼントだってさ。この国の王宮に忍び込んだ時に聞いたから間違いない｣
セ｢あぁだから指名手配されて…｣
成程、前科はあるのか
何となく納得してしまったが…特にセキトの顔が凄い。思い当たる節でもあるのかどこなーく悟った顔をしている
ヴァニタス…確かシレンの話で出てきた国名だ
楽しさだけを求める娯楽国家、それだけを聞けば軍事国家のアルタナよりは平和そうだなぁと思える
しかし、姫と言う単語を聞いた途端セキトとシレンは険しい顔をした
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シ｢ヴァニタスの姫と言ったら…｣
セ｢…つい最近王権を掴んだ"ヘイヤ朝"の娘だ｣
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タイムスリップした感覚はやはり拭えない→←だから止めてやるさ
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作者名：黒神白堊 | 作成日時：2017年6月15日 20時
