まさかの御指名でした ページ17
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ん?
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「俺ぇ!?!?」
ス「あんただよあんた。あんた以外に誰が居んのさ」
スカイが指を差したのはまさかの俺だった
セキトでもシレンでも零雄でも麻乃でもなく、俺自身
思わず目を見開いて顔をひきつらせてしまうが…どうやら本人は本気と書いてガチならしい
逆にマジかよと言いたい切実に
助けを求めようと視線を麻乃や零雄に移すも「遥さん頑張って下さい!」と言う激励や「何とかなるやろ」と言う言葉しか帰ってこなかった
いや、俺が欲しい言葉はそうじゃないんだ。伝わってくれ
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「あのー…バトルして傷が悪化したとか俺は責任とれないんですけど」
ス「フン、あんたみたいなヒョロヒョロはあたしのライフを全部奪えやしないよ」
「遠回しに勝てないって言ったな。上等だやってやんよ!」
零「はるやーん、さっきと今の言葉真逆やでー」
零雄の冷静なツッコミを無視してウルズからソウルコアを貰う
知らない、聞いてない
バトスピに男女の境なんて無いんだ。それがゲームなんだから
決して散々こけにされたからとか勝てないと言われて躍起になっている訳じゃない。これは両親の血である。そうだと信じたい
「勝って俺の男としての尊厳を取り戻す」
零「結局そっちかいな」
互いがソウルコアを持ち対峙する
スカイはソウルコアを宙に投げ、その間に一回転し落ちてくるコアを横からカッコよく掴んで叫んだ
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ス「バトルアーマー、オン!」
「バトルアーマー、オン!」
上に掲げれば自分の体は目の眩む様な光に包まれた
収まって目を開けば、俺の格好は背に紅蓮色の六枚翼があり何処か和風だ。侍や戦国武将とファンタジーが組合わさった和洋折衷の様な格好と言えばいいのか
胸の辺りには五つの青いライフがついていた
「これがこの世界のバトスピ…」
専用マシンで戦うよりも何だか格好いい
そう思っていた時
ス「ボサッとしてんじゃないよ。ああそう言えばあんた名前は?」
「遥、烈火遥だ」
ふぅんと頷くスカイのバトルアーマーはあまり変わらない様に見えた。ポンチョの部分が純白に変わり、ライフが宝石のネックレスの様に掛けられて…後は翡翠色の小鳥の翼みたいなものがついている
見た目で判断してはならないと思うが緑使いなんだろうか?
ス「女と思っていると足元容赦なく掬ってやるから覚悟しな」
「お前こそただの優男だと思うなよ」
そして、お決まりの言葉を叫んだ
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2017年6月15日 20時