救世記＿battlespiritsrevival＿【異変の始まり】 (ページ12)

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謝罪しか(??side) ページ12

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コ｢『ラビクリスタ』でアタックよぉ☆
　貴方のスピリットじゃあブロック出来ないわぁ☆｣

零｢ライフで受ける…ッッ!!｣

｢零雄｣と呼ばれた高校生位の
青年がぐぐもった声を上げる

きっと、激痛が体を走っているのだろう
それを耐える様に我慢している

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彼のライフは5つあったが今は2つ
つまりバトル開始から数ターンの間に
3つ減らされた事を意味するのだ

コカビエルのライフは３

フィールドには共にLv2の『ラビクリスタ』2体に
バースト召喚した『ノイジーレイヴン』
その効果でバーストもセットしている

それに対し、零雄のライフは2

フィールドには『ホムラチーター』
『ヤイバード』が2体

あまり芳しくない状況だ

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(う……私が…こんなばっかりに…)

隣に居る｢遥｣と呼ばれる青年は
食い入る様にバトルを見ている

否、何処か嫌な記憶を忘れたい様に無我夢中で
バトルを見ている様な感じだ

……きっと、私がこんな事にならなければ
二人の青年はこんな事にならなかったんだ

もっと私が上手く逃げていれば

攻撃を受ける様な事にならなければ

"力"を上手く使えていれば

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(情けない……)

ギリッ…と言う効果音が付きそうな程
色とりどりの杖の先端に蓮の花が着いたもの……

"ロータスワンド"を握りしめる

出血も何も関係ない
兎に角力の無い弱い自分が情けなく感じた

｢ごめん…なさい……｣

遥｢…?｣

｢だって…っ……私のせいで…｣

どうやって謝罪すれば良い

今この時だけじゃない

"これから起こる先の事
自分一人だけじゃどうしようもなくて
私と同じ二世の彼等を巻き込んでしまう事"を
どうやって、謝罪すれば良い？

｢ごめんなさい｣、またそう言おうとした時

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遥｢謝んな｣

｢え……?｣

遥｢つーか、俺に謝られても困るし
　謝られる価値すらねぇよ
　
　本当なら目の前で戦うのは俺だった
　でも俺にはそんな勇気無くて、自分だけが生きようとする
　気持ちしか無くて、結局いつもみてーに零雄に任せちまった｣

｢そもそもお前どう見たって
怪我人なんだからあまり喋んなよ!?｣と思い出した様に
慌てる彼に、思わずフッと笑ってしまった

こんな状況で笑ってしまう何ておかしい
けど、少しだけ楽になった様な気がする

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すると、零雄のターンが終わり
敵が動いた

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