science772(戦兎side) ページ14
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階段を駆け上がる
人類悪たるエボルトのところまで到達するために
階段を駆け上がる
今まで託されて来た一人の英雄が今この時に「託す」側となった事を受け止めるために
階段を駆け上がる
託された一人の少年の叶わぬ思いとその望みに咆哮する姿に報いるために
スマッシュ『■■■■■■■___!』
「っ…!」
敵を屠りながら、戦兎と龍我は塔の最上階を目指していた
一海も幻徳も自身と繋がりのある過去の亡霊達と対峙して行った。そしてそんな彼等に託されて、戦兎達は先へと進んでいる
…まるで、犠牲無くしては事を成せないとそう言わんばかりの現実だった。今だけじゃない。過去からずっと誰一人として失わずここまでやって来れた訳じゃ無かった
失った命があった、失わせてしまった命があった
誰かの明日が途絶えて、未来が無くなった
それを思い出す度に自分の背後には幾人のも骸があるのだとそう思い知らされて、進む足が竦みかけてしまう。連日流れる罵詈雑言の様な大衆の声を聞く度に己自身がやっている事は無駄だったのかと、そう思ってしまうのだ
(でも…俺は…俺達は……!)
龍「戦兎!」
「おお……!」
剣状にしたバスターで襲い掛かる敵を斬り伏せる。撃って、斬り伏せて、拳をぶつけて、それを繰り返して上へと向かう
例えそうだとしても…桐生戦兎は誰かを守る為に、助ける為に戦うのだ
その他大勢の人間が自分達を恐れていたとしても、自分は皆のヒーローだから
"愛と平和のために"
誰も失わずには成せない事であっても、今ここで立ち止まる事なんて絶対に出来ない!
「ゆーちゃん達もコロンゾンを倒す為に戦っている。俺達も突っ切るぞ」
龍「でも彼奴…本当に大丈夫なのか?」
「天才の発明を信じなさいよ。ゆーちゃんなら大丈夫だ、だから"アレ"を渡した。きっとやってくれる」
胡乱げな調子の龍我に戦兎は溜め息混じりにそう答えた
自分がそう答えられるのはそれだけの信頼と自信があるからだ
昨日、喜怒哀楽に渡した「約束」の発明品
…ある意味において戦兎自身も彼に託したのかもしれない。人類悪の一角を倒してくれ、と
(ゆーちゃんにとって俺がヒーローなら…)
彼にとっての英雄が自分なら、
「___俺にとってのヒーローは、ゆーちゃんだな」
さあ進め。これ以上、己の掌から大切な者が溢れない様に
それがどんな結末になろうとも___
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匿名 - 更新ありがとうございます!!!これからも頑張ってください! (2019年8月20日 0時) (レス) id: a80c25d53e (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 続きまだなのでしょうか?ものすごく気になります。頑張ってください!!! (2019年7月11日 15時) (レス) id: a80c25d53e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2019年2月24日 19時