science715(〃side) ページ7
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___時は遡りパンドラタワーから脱出後
______ドサドサッ!!
「いったた…皆大丈夫!?」
龍「いってぇな…って!ここ何処だ!?秘密基地じゃねぇ!?」
聖守護天使アイワスが力を使って転移させたのはいつものカフェではなかった
大人びを感じさせるバーだ。夕焼け色に近い照明を使っているせいか店内は薄暗く、十数人が入りそうなバーの席や装飾品は少しばかり高級品の匂いを漂わせる。…少なくとも紫苑達はあまりにも場にそぐわない。それこそ闇の住人が訪れそうな______
鏡「ここ…私の家です」
「え?じゃあここってバー『イルミナティ』って事…?」
鏡「でもどうして……」
まさか転移した場所が自らの自宅だとは思わなかった鏡怪は瞠目したままの瞳でアイワスを見た
鏡怪は随分自邸に帰っていない
同じく転移して床に虫の息で倒れている自身の母親を手にかけるまで帰らないと決めていたからだ
ア「どうして?出掛けた母親が家に帰る事はおかしい事かね?」
鏡「っ…でもこの人は…」
ア「"なら何故止め刺さない?"」
鏡「……!」
ア「あれ程威勢よく倒す倒すと言っていたくせに、止めを刺す絶好の機会だと言うのに、君はスペルの一文字すら紡がない。…結局、君は未だ"人の部類"に居る訳だ。魔術の界隈に身を置く人間の多くはどいつもこいつも人の理から外れるものだが、君は成り切れていない未熟者なんだよ。己の手を穢すまではその生半可な覚悟と志のままだろうね」
アイワスの銀眼が鏡怪の黒曜石様な瞳を見つめる
その言葉は白銀の刃の様に鋭く未熟な魔女の少女の心に突き刺さる
紫苑はそれに否定を入れなかった
だって、あの聖守護天使は何も間違えた事は言っていないのだ
ミ「アイワス」
ア「そんな怖い顔で私を見ないでおくれよアレイスター。ま、正直に白状すればここに転移したのはある神様に頼まれたからなんだがね」
「神様…ってまさか」
誰もがあの男神を連想したのと同時
「従業員専用」と書いてあるドアがギギィ…と重たい音を立てて開いた
そこから現れたのは_________
??「うむ、皆無事に帰還したようで何よりだ。礼を言う聖守護天使アイワスよ」
??「鏡怪…遥姫…」
「会長」
鏡「お父…さん…」
そこから現れたのは、皆様御存知自由気儘なローマ神と______鏡怪の親にして
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年10月22日 17時