ANIMA【仮面ライダービルド】＿sedecim＿ (ページ37)

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science745 ページ37

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｢ミシェルの…｣

ア｢君は利口な子だね、頭の回転が早くて助かると言うものだ。その通り、我が神名はアイワス。エジプト最高神の神使であり人類に叡智を授ける秘密の首領(シークレット・チーフ)。人に最も深く関わっているであろう超常生命体が私だよ｣

｢超常生命体｣と言っている辺り、アイワスが非科学(オカルト)の存在であると言うのは予想通りだった様だ。嗚呼、悪魔だの神だの言っているお次は天使か。この世界は常々異常が通常らしい

そんな事を思っているとこちらをマジマジと見つめる天使がこう告げた

ア｢大悪魔コロンゾンを許容出来る人間がまさか忌み血を引く者とは。天界戦争の負の遺産でない事が滑稽なのか憐れなのか災いなのか＿＿＿兎に角だ、私は君を助けに来た。ここは大悪魔コロンゾン…ザクスと言えばいいのかね？そいつが作り出した君を閉じ込める為の精神世界。私の力で出口をこじ開けてやるから仲間のところへ帰ると良い｣

｢…俺は…帰れない｣

ア｢…どうしてかね？｣

｢帰っちゃいけないんだ…俺はさっちゃんをこの手で殺してしまった、殺したくなかった人間をこの手で殺してしまったんだ。俺は悪者なんだよ。本当にだったら許される筈がねぇ、なのに心の何処かで許されてるんじゃ無いかって、せっちゃん達と一緒に居て良いんじゃ無いかって、ずっと勘違いしていただけだ。俺は死んで当然だったんだ｣

自分でも驚いてしまいくらい、その声は震えて霞んでいた

ああそうだ。断罪されるべき人間が生きていてはいけない。神浄喜怒哀楽は暗殺者、人殺しだ。大量に人を殺して来た人間が生きて良い訳がない。そんなもの今までの歴史が物語っている

悪は善によって制裁される

勧善懲悪因果応報の通り、悪は正義のヒーローによって消え行くが定めなのだ

喜怒哀楽はただ、その番が回ってくるのが遅かったと言うだけで

｢せっちゃんにも、皆にも嘘をついて来た。俺はもう……！｣

｢帰る資格なんてない｣と言いかけた直後…

……言い終わる前よりも早く、アイワスがそれを断つようにこう言った

ア｢おい青年、それ以上の事を言ってみろ。世界が敷いた道を一気に瓦解させたいのかね？｣

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