science741(コロンゾンside) ページ33
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【ワンサイド!逆サイド!オールサイド!】
「……!」
大悪魔と言う宇宙よりも高い矜持を持ち合わせていながら、コロンゾンは息を呑み込んだのを自覚した
桐生戦兎基葛城巧を早い内に始末してしまえばよかったと後悔した訳でも、必殺技を撃たれるのに恐怖を感じた訳でもない。全くの皆目検討違いだ。嗚呼…そうではないのだ
(何故…撃とうとする…?どうして"この身"に貴様なんぞが撃てる…!?)
レバーを三回回したのなら必殺技はジーニアスフィニッシュだ。ロストスマッシュを人に戻す事が出来る効力があると十魔遥姫を器にしていた頃に見ていた
天災が天才と相成ったそれ
しかし…それが悪魔と言う
「腹に何かを隠しておると言う訳かたかが人間め!騙し合いで悪魔に敵うと思うな!」
裡にあるありったけの神気を暴発させる
体の五臓六腑を掻き乱すような技なのであまりやりたくは無かったが、アイワスとの一騎打ちです力の大半を消費した今、これでしか邪魔者を排除出来ない
エボルトは生き残るだろう。細胞で生きているような奴だ。暴発でタワーから半径50km圏内が蒸発するだろうが知った事ではない
殺す
排除する
この神気を一度体に巡らせて____
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___ドクンッッ!!!!
「ッッッ!?ガ、アアア!?」
突然、心臓が不自然に跳ね強烈な電流の様なものが体を駆け巡った
グラリと視界が揺れる、焦点が定まらない
まるで体が言う事を効かないのだ
立っていられるのは皮肉かな、髪が留められてしまっているからだろう
「なに、が」
ミ「ククククク…アッハハハハハハッッ!引っかかったなガガンボ野郎!」
「何だと…?」
ミシェルが____憎きアレイスターが堰を切った様に高く笑う、嗤う
それはそれは邪悪に。やってやったと言わんばかりに。口端を吊り上げて弧を描いた笑みで、だ
何がどうしたのかコロンゾンはまとまらない思考の中で考える。これはまるで…この体にコロンゾンの神気が行き渡らないよう"別のナニカ"が拒んでいる様な____いや、もしかしてこれは…そんな馬鹿な…!
「"アイワス"…?」
この体の中に、忌々しい聖守護天使が居ると言うのか?
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年10月22日 17時