science739(戦兎side) ページ31
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コ「さあどうする?天使を屠った大悪魔にまだ挑むつもりか?アイワスが藻屑となって消えた今、前回の時の様に逃げられると思うておるなら大間違いだ人間共!」
再びドス黒い神気を帯びた大悪魔コロンゾンがニイイ…と口元を歪ませ嘲笑した
アイワスの神気が残らず無くなってしまったせいか澄んだ空気がどんどん侵食され、重たくなっていく。ヒュー…ヒュー…と戦兎の喉が鳴る。体全体を圧迫されている様な感覚にすら陥ってしまう
…絶望的な状況を見せられた
コロンゾンのドス黒い神気に呑み込まれるアイワスの姿が鮮明に焼き付いている
ああ…どうして人知を超えた超常の生命体はこんなにも狡いのか。人間には到底及ばない域に立っている神と呼ばれる存在や、天使、悪魔と言う存在はどこまでも狡い。_____ああ本当に、救うという誓いが無ければ到底敵わないと思ってしまうところだった
「まだだ、ゆーちゃんを取り戻すまで絶対に諦めたりはしない!」
コ「"あの様な事を言っておいてまだそう言うか"」
「!」
コロンゾンが言ったのはかつてファウストのアジトに乗り込んだ時の事だ
確かに…喜怒哀楽だとは知らなかったとは言え彼に酷い事を言ってしまったのは紛れも無い事実。本来なら喜怒哀楽が自分から離れて行っても自業自得だった筈だ
「…それでも」
それでも、喜怒哀楽は離れる事は無かった。相棒の立ち位置を龍我に譲った事はあっても、これまでずっと側に居てくれたのは紛れも無い真実だった
本来の自分自身を喜怒哀楽が隠していたのは自身の素を醜いと思っていたから、戦兎に嫌われたくなかったからに他ならない。でも、それを知ったとしても戦兎は喜怒哀楽の事を嫌いになんかなりはしないのだ
例え拒絶されたって自分は構わない
絶対に助けると心の中で決めたのだ
だって、桐生戦兎は神浄喜怒哀楽の___
「それでも_____俺はゆーちゃんにとってのヒーローだ!!」
ミ「!……ふ、言い切ったじゃないか科学の天才。ああそうさ!まだ終わりじゃないとも!」
「ゆーちゃんを取り戻させて貰うぞ!コロンゾン!!」
【グレイト!オールイエーイ!ジーニアス!グレート!オールイェイ!イェイ!イェイ!イェイ!イェイ!イェイ!イェイ!Areyoureaby?】
「ビルドアップ!」
【完全無欠のボトルヤロー!ビルドジーニアス!スゲーイ!モノスゲーイ!】
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年10月22日 17時