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science737(〃side) ページ29

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その言葉の直後だった

振り返る時間も無かった


極彩色の爆発が何も無い空間から生まれ、数多の亡霊達を呑み込んだのだ




「!」





忌々しそうに舌打ちをしたコロンゾンが"数歩下がる"

再び更地になったそこに佇むのは一人の聖守護天使だ

いちご色の襟つきポンチョ、腰には白をベースに赤色のリボンが結われたコルセットにポンチョと同色のスカート、黒のタイツとシューズ__のメリージェーン姿をした金髪銀眼の少女。基、少女の形をした超常の存在


再び亡霊を召喚しようとするコロンゾンを神気で蓋をする様に抑え、アイワスは笑みのまま言った






ア「小細工は無しで真正面から殺り合わないかね?ガガンボ。それともこの世界に来て進化したのは亡霊を召喚させて襲わせる単調なものだけか?」


コ「人間と言う矮小で愚かな生命体に味方をする貴様が余に敵うと思うておるのか?何と憐れな」


ア「敵うかどうかは我らが神に一任させるさ。勝負は一撃にしよう。お互いさっさと片付けたいだろう?」


ミ「やめろアイワス!聖守護天使のお前が大悪魔を相手に殺り合えるとは思えないとも!」






ミシェルの緊迫した声が戦兎の耳朶を叩いた
常に勝ち気だった灰色の瞳が焦燥の色に変わって行く

非科学(オカルト)に明るく無い戦兎には理解し得ない事ばかりだ。あのエボルトにさえ勝ったアイワスですら、勝てないと言うのか


しかしアイワスは笑みを一切崩さず、それどころか嬉々とした調子でこう告げたのだ






ア「ははは、確かに私は悪魔殺しの熾天使(ミカエル)のような力は持っていない。人類に叡智を授ける秘密の首領(シークレット・チーフ)、神は神でもエジプト神ホルスの使者だ。………だがねアレイスター、私はあんな奴よりも君達のような人間とより密接であり君達のような人間が大好きだ」


「アイワス…」


ア「人は愚かだ。だがそれ以上に君達が織り成す未来が楽しみなんだよ。…おい聞け破壊者共!勝手に見切った野郎共!人の歴史は破壊と創造(スクラップ&ビルド)で歩んで来た!創造と言う名の再生が無い終焉などあってたまるか!必ず報復はあるぞ!その時が来るまでせいぜい嘲笑っていろ!____嗚呼ッッ!人間の未来に栄光を!"死神よ、逆位置へとあい成れ!"」





アイワスとコロンゾンの両者の神気が色を纏って爆裂した

聖守護天使の白く神々しい神気と大悪魔の黒い神気が衝突し____そして、勝敗は


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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年10月22日 17時

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