ANIMA【仮面ライダービルド】＿undecim＿ (ページ43)

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science704(noside) ページ43

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勝負は、一瞬で方が着いた

人工物の冷たい床に真紅の血液が迸る

グシャ！と響いた音はどちらかが膝を崩す事実を証明していた

ではどちらが勝利したのか、その答えは＿＿＿

熾｢＿＿＿私の勝ちだ｣

境｢がっ……！っ…そ、んな…かあ…さ…｣

肩から斜めに深く深く斬られた境怪は掠れた声で吐くと、そのまま倒れ伏した。倒れた底から赤黒い液体が徐々に水溜まりを作って行く

例えまだ息があったとしても最早助かるまい
当たり前だ。元から殺すつもりだったのだ
殺し合いと言う名の戦場で情けもくそも必要ないのは必然性に等しい

血に濡れた薙刀を払い、命尽き絶えた一人のホムンクルスを見つめた熾織は一つ息を置くとこう呟いた

熾｢不可視の力(超能力)すら神気は相殺する＿＿どこまでも末恐ろしなんだ、神と言う奴等はな｣

境怪が本気の一撃を食らわせようした時、熾織は神気を爆発させて力を"無効化"させた

超能力と言うものは魔術と違い科学で説明出来る可能性がある代物だ。見えない力であっても『世界』に存在していると言うのなら『世界』の外側に存在する神の力はそれを無効化させる事が出来る

熾織の裡に宿っている力は言わば人の世には有り余る絶対的最強(クソチート)

故に熾織は切り札を使いたくなかった
実は私ライダーよりも強いんだ何て芸がない
自身の獲物ではあったが実質本音はそっちだろう

熾｢これで後々天の神々が人類に牙でも向いたらどうなるか…いや、過ぎた妄想だな｣

とかく、今は戦兎達に追い付く事が先決だ

異端のホムンクルスはこれから来るであろう回収班に任せるとして＿＿＿＿と、考えを張り巡らしたその時＿＿＿＿＿

＿＿ドッ＿＿＿＿!!!!!

熾｢なっ…!?｣

その時、境怪の体から噴水の如く"ナニカ"が吹き上がった

赤色の血？否、もっと別の蠢くナニカだ
色彩すら認識出来ず、明確な形も説明出来ない
一つ言えるのは…ナニカは"境怪と対峙していた時に感じたそれと酷似していた"

＿＿貴女が思う私と私自身の認識のズレなんて高が知れているじゃない＿＿

熾｢"認識のズレ"…？ハッ！まさか…そう言う事なのか!?｣

熾織の中で点と点が線で繋がったのと同時、蠢くナニカは意思がある様に物凄いスピードで屈折し何処かへ向かって行く

瞠目し焦燥に駆られた熾織はすぐに後を追い掛け、走った

繋がって得た答えが、最悪の結末を生まない様に

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