ANIMA【仮面ライダービルド】＿undecim＿ (ページ39)

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science700(〃side) ページ39

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ゾワリとした感覚が背筋を走った
指先から引いていてく熱、無意識に強ばる体
それを何だと問われれば自分は明確に答える事が出来る。

＿＿怖れ、だと

境｢ク…クハハァ♪＿＿＿"よくもやってくれたわねぇ劣等種"｣

｢!｣

境｢何者？フフフフ、さぁ"誰でしょうねぇ？"貴女が思う私と私自身の認識のズレなんて高が知れているじゃない。…さて、そろそろ本気を出さなくちゃ。お遊びはここまでよ、人の陰陽師｣

｢がっ…!?｣

その言葉が言い切られるのと同時＿＿熾織の体が宙を舞った

腹部から勢いよく蹴り上げられる様な感覚と走る激痛。呻き声を上げる暇もなく冷たく固い床に四肢が叩き付けられた

何が起こったのかは解る
境怪がサイコキネシスを使って攻撃を仕掛けた
防御不可能な見えない力を使ってだ

｢ぐ…う…｣

境｢さっさと首を飛ばすのがセオリーだけどそんなのつまらないわ。痛め付けて、散々悲鳴と絶望を味会わせてから殺してあげる｣

ボキリ、と言う嫌悪感に苛まれる様な鈍い音と共に見悶える様な激痛が走った

鈍い痛み何かじゃ形容しきれない
血管が膨れ上がってパンっと弾けてしまう様な、突き刺さる様な痛みと熱

視線を向けた自分の右腕＿＿手の間接から肘の間接のおおよそ中間地点が＿＿あらぬ方向へ折れ曲がっていたのだ

｢っ＿＿＿!?｣

言葉の悲鳴何ぞ出なかった
言葉で悲鳴を上げれればそれはまだ余裕にも等しい

嫌な脂汗が吹き出る
熾織はまとまらない思考回路の中で確かに思えた

優劣の差を

境｢あははは、どうしたの？兄を助けたいのならこの程度でへばっちゃ駄目よ。でも彼…そろそろ終わりかしらね？｣

｢っ…！お前…兄さんに何をした!!｣

境｢あは、そんなの知ってるでしょ？…いいえ。どのみち無意味ね。だって貴女はここで私に殺されるんだから｣

歪んだ三日月が更に鋭さを帯びる
翳された掌が刻一刻と死刑執行へのカウントダウンを始めている

圧倒的優劣

敵わないと、最早勝機は無いと無慈悲に告げられる現実

｢＿＿＿＿｣

死が迫るその中で自分の頭はその局地から抜け出さまいと突如として記憶を走らせる

生まれた頃の記憶、幼い頃の記憶…いわゆる走馬灯と言うもの

人間は自身が死に瀕する間際において
その打開策を見出だそうと生まれた頃から今までの記憶を一気に引っ張り出すと言う

＿＿そうして熾織はかつての記憶を見た

この髪が黒に染まる事になった原因とも思われる記憶を