ANIMA【仮面ライダービルド】＿undecim＿ (ページ27)

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science688(紫苑side) ページ27

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｢あれ…喜怒哀楽兄が居ない…？｣

そんな紫苑の疑問は一海の｢俺達に内緒で何楽しんでんだ、コラ｣の声で周りには聞こえなかった

龍我の治療兼ねてカフェに寄ったら戦兎の姿が無く、紗羽の協力の下使われていない倉庫に向かえば戦兎とエボルトが対峙していた。つまり、彼は一人でエボルトをどうにかしようとしていたのだ

しかし……やはり喜怒哀楽の姿がない
朝から見なかったから戦兎の側に居ると思ったんだが…どうやらそうではないらしい

戦｢!?お前ら何で…｣

龍｢そのナックル俺のもんだろ。じゃんっ｣

戦兎が驚いているのを見計らって龍我は自身のアイテムを取り返し、タブレット端末とブリザードナックルの裏側を見せた

それがこれまたドヤ顔で紫苑は苦笑いを浮かべてしまう

戦｢発信器…？｣

龍｢紗羽さんに借りたんだよ｣

｢さっすが難波重工の元スパイ
一人でラスボスと戦おうとしたヒーローの追跡は御手の物！｣

一｢余計な気を使いやがって。…俺達は仲間だろ？｣

戦｢…！｣

龍｢お前だけにいい格好させてたまるかよ｣

｢一人で戦ったら術師が居る意味無くなっちゃうよ戦兎｣

戦｢皆…｣

龍我、一海、幻徳、そして自分
少なくとも二人は戦って強制解除されてしまったら終わる命だ

エボルトの様なチート級の化物を相手したらどうなってしまうのか…否がおうでも答えが見えてしまう

それでも、例えそうであったとしても＿＿

エ｢ハハハハハ、物好きな奴等だねぇ。そんなに死にたいか｣

一｢勘違いするんじゃねぇぞ。俺達はな＿＿"生きる為に戦うんだよ"｣

＿＿死ぬ為に戦う等絶対にしない
何かをする為に死んで良い何て誰が思うもんか

ライダージャケットの前を開けて｢右に同じ｣と幻徳も賛同する

が…右には誰もいないし使いこなせていない感がヤバい。と言うか外見のみまともなだけかそうなのか

約全員『・・・』

一｢左だけどな｣

｢右側誰も居ないじゃん！｣

龍｢何処見てんだよ｣

幻｢わざとだよ｣

そう言いながらいそいそと一海の右に立つ幻徳
少なくともついさっきまでシリアスな空気が漂っていたんだが…やはりこの男どこまでもクラッシャーらしい

戦｢馬鹿ばっかだ｣

｢そうだねーでもそれが戦兎の仲間でしょ？｣

戦｢！…フッ、最っ高だな！｣

頭を掻いて、ニッとヒーローは笑う

…喜怒哀楽の事が気になるが……取り合えず眼前のラスボスをどうにかしてからだ

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