science674 ページ13
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【readygo!】
「ッッ!」
戦「!__行くぞ万丈!!」
龍「応!」
それは悪足掻きにも等しい行為だった
何としてでもロストボトルを回収しようと葛城忍が必殺技を放とうとして来たのだ
レバーを回すのを認めた戦兎がそのキックを片腕でガードしながら同じくレバーを回した
喜怒哀楽もボトルを振って刀身に蛍光色の光を纏わせながら、ナックルを使ってパンチを繰り出した龍我と共に忍を攻撃してブッ飛ばし、空かさず戦兎がフィニッシュを決める!
忍「ぐあぁっ!!」
ゴゴゴッッッ!!!!!!と言う爆発音が響いた
必殺技が炸裂した衝撃なのかラビットフルボトルを取り戻した時、変化があった
赤色の兎が煌めく黄金色に変色したのだ
しかも突然、前触れもなしに、だ
「色が変わった…?」
忍「あれは…!」
龍「戦兎!?」
黄金色のラビットボトルを握り締めた戦兎はそのまま忍を殴り飛ばす
鈍い打撃音とうめき声が響く中で喜怒哀楽は目をしばたたかせた
……………戦兎が父親を殴り飛ばした?あの戦兎が????
「…せっちゃんに反抗期が来た」
龍「いや、反抗期来んの遅すぎんだろ」
グーパンから始まる反抗期と言うやつだろうか?
確かに葛城母から話に聞く限り、あの様子じゃ青春時代に一度も反抗期が来なかったのだろう。特に尊敬する父親は正しいとかファザコン並の事を思っていそうだ
"親の言う事全てが正しい訳じゃない"
結局親は生きて行く中で成功も過ちも侵している。一見正しい事を言っていても他の見方をした時、それは大きな間違いだったと気付く。これはどんな万人にも有り得る事、故に親の背中を見て育ったとしても__親の生き方全てを、手本にしてはいけないのだ
…漸く戦兎はその事に気付いたようである
忍「お前もハザードレベル7に達したか!」
戦「…俺は決めた。科学者として、ビルドとして、葛城忍を越えてみせる!!」
「せっちゃん…」
戦「そして___"エボルトに勝つ!!"」
黄金色のボトルを握り締め、『敵』として葛城忍を見据えた
親だからと言って、信じていた父親だとしても、倒すと決別の意を込めて息子は人類悪に勝ってみせると宣言する
忍「その思いがどこまで通じるか…楽しみだ」
まるで捨て台詞の様な言葉を告げて
忍はフェニックスフルボトルを使い焔の鳥となって去っていった
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年7月10日 18時