science672 ページ11
.
戦「どうやって助ける!?」
戦兎の言う通りであった
ベルナージュを羽交い締めにして動きを封じているがどうやって戻すかは皆目検討もつかない
必死に考える戦兎を見やって喜怒哀楽は龍我の方に視線をやる
龍我が暴走して勝っている様に見えて、忍が勝る光景がそこにあった
龍「駄目だ…やっぱり抑えが…」
忍「このままエボルトの遺伝子に支配されるのか!」
龍「うるせぇ__壊してやる…!何もかも壊してやる…!!あぁぁぁぁぁっ!!」
「!?」
忍「くっ!」
戦「万丈!」
完全に暴走してしまった龍我に戦兎は叫ぶ
駄目だ、破壊衝動が抑えられずに無我夢中で忍に攻撃を続けてる
今ので喜怒哀楽も戦兎も確信した
美空だけを助ける、それだけじゃ駄目なのだ
美空と龍我…どちらもどうにかして助けなければならない
戦「美空…。考えろ…!何かある筈だ!」
「今まで脱獄犯君はベルナージュの力で何とかなってたからなぁ…」
そのベルナージュは今はディスクの成分を宿したロストスマッシュである
エボルトとやりあえた力はきっと人類悪にとって相性が悪いもので…
……ん?
「"ベルナージュの力はエボルトと…?"」
戦「干渉しあって…」
戦・喜『これだ!!』
つまりそう言う事だったのだ
若干無理矢理な理論ではあるが生物学者も物理学者も同じ結論に辿り着いた
戦「これならもしかしたら…」
「どっちも助けられる!やろうせっちゃん!」
戦「あぁ__勝利の法則は決まった!」
【ワンサイド!逆サイド!オールサイド!】
べ『ギャッ!』
レバーを回して虹色の光を溢れ出しながらキックを叩きつける
しかして敢えてフィニッシュを決めない
このままでは龍我だけでなく忍まで食らってしまうからだ
戦「まただ、もう少し__」
龍「オラァッ!」
攻防する龍我が忍にストレートをぶちかます
そうして、右拳に小さいブラックホールを展開させた
思わず息を呑んだ。体に戦慄が走る
遺伝子を持ってるとは言え、まさかここまで一緒だとは
けど、今がチャンスなのは変わりない
遺伝子に支配される何てさせるもんか!
戦「今だ!」
【ジーニアスフィニッシュ!】
龍「があぁっ!?」
.
10人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年7月10日 18時