ANIMA【仮面ライダービルド】＿decem＿ (ページ43)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:10,058 hit

science456(光騎side) ページ43

.

龍｢俺達が知らねぇ間にそんな事が起きてたとはな｣

幻｢まさかエボルトに人間の感情が宿るとは…｣

｢それで喜怒哀楽さんは大丈夫ですか？成分を入れられたって…｣

戦｢大丈夫だ、セフィラボトルはジーニアス以上に成分を阻む性質があったらしい｣

一｢…けど皮肉だよな、奴が人間らしくなるなんてよ｣

戦兎が気を失った喜怒哀楽と共にカフェへと戻って来たのは光騎が来てからすぐ後だった

秘密基地のベットに寝かせ粗方話を聞くと各々が反応を見せる。エボルトが人間の感情を持った

それを得て、しかしあの宇宙人は人を殺す事を躊躇わない

実際問題、喜怒哀楽を殺しかけたのだから

美｢ロストボトルは？｣

ハッとした顔で問い掛ける美空に
問い掛けられた戦兎は息を詰まらせる

答えをあぐねいて暫くすると絞り出す様に呟いた

戦｢っ…奪われた。すまない｣

一｢しょうがねぇだろ、取り返せば良い｣

｢そうですよ
気に病まないで下さい｣

奪われたのなら取り返せば良い
ハザードレベルが上がる筈の無い存在が規格外の事をやったのだ。無理もない

紗｢何か新しい情報は聞き出せなかったの？｣

戦｢志水さんは父さんの助手だったらしい｣

僅かではあるが、聞き出した事を丁寧に教える戦兎

志水と言う男は葛城忍の助手であり黒いパンドラパネルを作っていたらしい

口減らしに殺されると言う事はそれ程重要な情報である事は間違いない。何せ黒いパネルにはめ込むのはロストボトルだ。考えるだけでも何かありそうな臭いがプンプンする

幻｢"黒いパンドラパネル"…聞いた事無いな｣

美｢ちょっと待って。その黒いパネルに必要なロストボトルをエボルトが集めてるって事は…｣

一｢戦兎の親父さんは"エボルトと一緒に居るかもしれねぇ"｣

約全員『!』

一海の一言に誰もが目を見張った
それに互いに目を見合わせて空気に重さが増す
まるでそれが、言ってはならない禁句のように

ピシリピシリと重苦しくなる空気の中で冷蔵庫の扉が音を立てて開いた

そこに居たのは勿論

喜｢あれ、光騎も居たんだ。…うん？何この重い空気？｣

戦｢ゆーちゃん！大丈夫か!?体に異変は!?何ともないのか!?｣

喜｢うおぉ!?ちょっ、肩を揺らさないでよせっちゃん…僕は何とも無いから…｣

何ともないと彼が応えると戦兎は盛大に安堵の息を着いた

それを見て光騎はフッと笑ってしまう
大丈夫と言っていたのに一番心配していたのは戦兎であった