ANIMA【仮面ライダービルド】＿octo＿

science333(noside) ページ47

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??(む、虫けら呼ばわりはヤメましょうよ第十のあれじゃないッスかいやマジで)





10代の術師の中ではズバ抜けて魔術の腕が立つ魔術師の言葉を聞いて…術師協会諜報担当、十干五兄弟長男、十干甲子(こうし)は表情には出さないまま心の中で泣こうとしていた



今年22の甲子は会長の紹介通り、伊邪那美流呪術と外国の魔術＿＿近代魔術の代表格｢黄金｣の魔術を取り込んだ和洋折衷な術師一家の人間だ

これでも協会が出来た時から諜報として活躍する家だが、歴史的に見ればたった半世紀前に始めた事

神を浄め祓う神浄と比べられれば歴史は薄い
乾坤の差だ。だってジジババ世代から生業にしている家業だし







ベ『ザクスを知っているのか…？』


ミ｢ふうん、地球に住んでる割りにそう言うものは疎いのか。ネットを使えネットを！今や情報社会だアレイスター・クロウリーでググれば私の人生等いくらだって出て来るとも！御丁寧に出生から私の渾名までな！｣


ベ『……？』






と言われてもアレイスター・クロウリーと言う
名前に馴染みのない火星の王妃は傾げるだけだった

思わず甲子も｢ですよねー…｣と小さく呟く
世界一邪悪な男と謳われた魔術師を調べる一般職はきっと物好きだ



一人間としては最悪の極み、それでも界隈でそこそこ有名なのは彼が成し得た数々の偉業があるからだ

妻の体に霊的存在を憑依させたとか、『法の書』を書いただとか、魔術結社を丸々一つブッ潰したとか、弟子と共に深淵に挑戦したとか…正史には決して載らない事ばかり






火星の王妃が知る訳がないと確信していると
ベルナージュは少しだけ考えて、ふと呟く







ベ『アレイスターは知らん。だがザクスの奴は時折クロウリーの名を出していた、忌々しそうに恨み妬みがあるのか次に会った時は殺してやるとか何とか…』


甲(知ってたあぁぁぁ！！！しかも殺意！殺意がこもってるっス！)


ミ｢！……ビンゴか、彼奴め宇宙人扱いされているくせに私を殺るなど笑わせてくれるとも｣





灰色の目を爛々と煌めかせ猟奇的に嗤うミシェル

殺されるかもしれない恐怖など取るに足らないのか
それとも逆に殺ってやろうと考えているのか…
天才魔術師は頭のネジかちょっとおかしい



すると、ベルナージュはミシェルの言ったことに疑問を覚えたらしい

訝しそうな面持ちで誰も予想の着かなかったとある一言を言い放つ








ベ『宇宙人？ザクスは"神"だ』


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