science327 ページ41
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「自己犠牲で英雄面のつもりか?ざっけんな馬鹿で阿呆で筋肉馬鹿の癖に生意気なんだよ。王道形バトル漫画有りがちの展開なんて望んでねぇ、誰かの犠牲で主人公は救われましたとかこのノンフィクションの現実じゃ真面目に笑えねぇ案件だわ。ああもう…何でせっちゃんのそう言うところが似るかなぁお前って奴は本当に…!」
龍「なっ…!お前何言って__」
「つまり俺が言いてぇのは、お前が死んだらせっちゃんが一番悲しむんだ
せっちゃんを泣かしてみろ
俺は死んでもお前を許さない」
龍「っ!」
御人好しなヒーローを救う為に馬鹿まで御人好しになられては堪らないと喜怒哀楽は思う
なんだ、自分は戦兎以外にこの男まで面倒見なければならないのか?勘弁してくれ
龍我を死なせたら戦兎に面目が立たない
相棒と宣言するならそれぐらいの事を考えて欲しいものである
…二人を絶対に死なせるものか
強制解除からの再変身が駄目なら少し時間を経過させれば良い話だ
時間稼ぎくらいならきっと……
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エ「__ハハハハハハハッ!こいつは面白い!人を散々に殺してきた暗殺者が他人の生を望むとは皮肉だねぇ」
沙「暗殺者…?喜怒哀楽君が…?」
一「まさか万丈にバラして…!!」
その時、それを眺めていたエボルトが凄惨に嗤った
笑いを堪えられないと言わんばかりの笑い声が耳障りで思わず顔をしかめる
唯一以前から喜怒哀楽が暗殺者である事を知っていた一海は動けない体をズルズルと精一杯に動かしながら敵を睨む
恐らく毒に侵されている戦兎には聞こえていない
痛覚が体を支配し聴覚は麻痺している事だろう
それだけはちょっと救いだなと心の隅で思いながら喜怒哀楽は
「言いたい事はそれだけか?長い間匣の中に入ってた引きこもり野郎」
エ「あ?」
「少なくとも何千何万、平等に殺してきたお前の方が質が悪い。んなもんただの大量殺人鬼だ。同じ殺しでもものが違うんだよ」
…自分がやっている事が正しいとは思わない
けれど、エボルトの様にただ快楽の為に殺し何てやってない
それは最早生き物として落ちぶれているものだと言う事を自分は知ってる
白衣の左ポケットに手を入れ、そこにある物を確かに握りしめながらこう言った
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「再変身までの時間稼ぎだ、俺が相手になってやるよエボルト」
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黒神白堊(プロフ) - ナミビアさん» いえいえ、お気になさらず (2018年5月6日 23時) (レス) id: ba11baa63e (このIDを非表示/違反報告)
ナミビア(プロフ) - 黒神白堊さん» いぇいぇ~突然スミマセン…! (2018年5月6日 22時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - ナミビアさん» あー……そうだったんですか…すいません。 (2018年5月6日 22時) (レス) id: ba11baa63e (このIDを非表示/違反報告)
ナミビア(プロフ) - 黒神白堊さん» その事について聞きたかったです…! (2018年5月6日 22時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - ナミビアさん» …?ああ、それならはい (2018年5月6日 22時) (レス) id: ba11baa63e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年4月21日 16時