science320 ページ34
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カフェ__秘密基地へと足を運んだ喜怒哀楽達は
床一面に白の紙が何十枚も散らばっているのを見た
それだけではない、ドライバーを探すのに少々散らかっていたとは言えこの状況は空き巣にでも入り込まれたみたいだ
いや、その表現で合ってるのかもしれない
目と鼻の先に佇むその男は最早そう言う扱いなのだから
龍「何してんだよ」
エ「パンドラボックスを隠してるんじゃないかと思って」
龍「ふざけんな、さっさっと戦兎を治せ!」
エ「おぉ!?離せよもう服伸びちゃうって!ったく〜__取引に応じれば救ってやるよ。パンドラボックスと東都にある全てのボトルを"渡せ"」
掴まれた部分をポンポンと払うと陽気な声から一変させるエボルト
これからが本題とでも言う様にその瞳がギラリと煌めく
戦兎の命と引き換えに災いの匣とボトルを渡せ
圧倒的にエボルト有利の条件に流石の龍我も目を細めた
龍「やるわけねぇだろ」
エ「なら戦兎が死んでもいいのか?お前達に選択肢は無いんだよ」
鏡「卑怯な…!」
黙っていればいい気になってと言わんばかりに顔を憤怒に彩る鏡怪
だが、エボルトが言う事も尤もだった
協会すらお手上げのあの状態ではこの男しか戦兎を助ける術はない
潔く渡すしかないんじゃないか…そんな考えが喜怒哀楽の脳内で横切る
美「…許せない。お父さんの体を乗っ取ってこんな事するなんて!」
「みそらち…」
エ「俺の正体も見破れなかったくせによく言うよ」
美「お父さんを返して__!!」
その声音色に自分は目を見開いた
憎しみと言う感情をきっと彼女は初めて自覚したのだと思う
激情に身を任せ金切り声を上げたその時
美空の瞳が碧眼へと染まり、バングルに溢れんばかりの黄金色の光が灯る
エ「出たなベルナージュ!」
途端、双方のエネルギーとエネルギーがぶつかる
あまりにも高い質量のせいか衝撃が周りに伝わり喜怒哀楽達は後方に叩き付けられた
鏡怪を抱き締め庇う体制のまま
床に叩き付けられそれでも尚二人に視線を見据える
エ「やはりそうか、お前の魂は"風前の灯火"って訳か!ふん!」
龍「美空!」
鏡「貴方…何て事を!」
喜怒哀楽達同様力の余波で叩き付けられ
気絶した美空を見て鏡怪は激しく指弾した
女相手に容赦もない
そんなやり方に燃え盛る炎の如く怒る少女、
エボルトは気にする事もない様にこう告げる
エ「へぇ、"ボスの娘"の割に全く反対なんだな」
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黒神白堊(プロフ) - ナミビアさん» いえいえ、お気になさらず (2018年5月6日 23時) (レス) id: ba11baa63e (このIDを非表示/違反報告)
ナミビア(プロフ) - 黒神白堊さん» いぇいぇ~突然スミマセン…! (2018年5月6日 22時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - ナミビアさん» あー……そうだったんですか…すいません。 (2018年5月6日 22時) (レス) id: ba11baa63e (このIDを非表示/違反報告)
ナミビア(プロフ) - 黒神白堊さん» その事について聞きたかったです…! (2018年5月6日 22時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - ナミビアさん» …?ああ、それならはい (2018年5月6日 22時) (レス) id: ba11baa63e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年4月21日 16時