ANIMA【仮面ライダービルド】＿six＿ (ページ39)

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science260(明月side) ページ39

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｢これは…｣

神浄家先々代当主であり
喜怒哀楽と熾織の祖母である神浄明月は
水鏡に術をかけ遠方で起こっている現象に絶句した

国土を分断していた壁＿＿スカイウォールが轟音を立て移動し始めたのだ

一部の長方形の壁は集まり一つの束となって円上の形を作り

残りの壁は円を中心に三つに分かれ間隔を開けて並んだのである

…奇妙な形であり現象だ

これではまるで一つの建物＿＿建築物にしか見えない
円城都市(バグダード)すら思わせるこれは一体何なのだろうか

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浄｢一体これでどれだけの死者が……｣

｢フフ。大丈夫、こう言う時に術師協会はあるの
ほら見てみなさいな｣

街の被害は甚大であった
壁に押しやられた為に建物は崩れ落ち
道路は陥没、電柱はその機能を果たしてはい

戦争で街は破壊されて来たものの恐らく今回が一番酷いと思える

だけども＿＿被害にあった人間は、"0人"

死者は誰一人としていなかった

何故か？そんなの水鏡を見ればよく解る

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｢壁の付近に人っ子一人"存在しない"
人避け、人払いを使う術師と未来予知能力者の子達が頑張ってくれたかいねぇ｣

そう、"被害に遭う人間は誰もいなかった"

術師協会には未来予知能力者、精神コントロール系能力者

更には人避け、人払いの魔術を使える者が複数人居る

未来予知にてこの状況をいち早く知り
能力者と人避けと人払いの術師を中心が動けば
被害者を0にさせる事は造作もない

因みに、人払い等の魔術だが…
ようは｢何となくこの先に行きたくない｣と思わせる術だ

それによって魔術師でも無い限り近付く事は無いのである

浄｢しかし…何ゆえ今こんな事が起こるのでしょうか｣

｢そうねぇ…敵の頭を理解しようとしても無理よねぇ
妾達は善の味方だもの、悪とは相容れぬもの

兎に角＿＿今年も世界の破滅の危機がやって来るわねっ｣

浄｢あの明月様、恒例行事の様に申されましても全く以て面白くありませんわ｣

式神に注意されるが勿論ただのおふざけだ
ジョークではないジョークのだが

それでも今年も世界の破滅はやって来る
術師を引退している自分では何も出来ないけれど…きっと今回だって…

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(仮面ライダーが何とかしてくれるわ
妾の孫も居るのだからねぇ)

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