science256 ページ35
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??「そしたらビックリしちゃう程滑稽ね、安堵は敗戦を招くのよ?」
「境怪…!!!」
何処からともなく、まるで瞬間移動でもしたかの様に
現れたのはホムンクルスである境怪だった
勿論、驚愕の声を上げ更には名前を言えたのは喜怒哀楽だけだ
他の者は皆怪訝な視線を送るばかりである
…ただ一人を除いては
戦「境怪…?」
龍「西都の奴か?」
「違うよ、彼奴はホムンクルス…ようは
戦「超能力…?じゃあ術師__」
術師って事なのか?と言い切る前に
ワントーン低い声で一海が言葉を被せた
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一「"こんな奴が術師な訳あるか"」
戦「え…」
一「そいつは__"ファウストの真のボス"の側に居る女だ」
「!!?」
恨めしそうに、敵対心と怒りが混ぜ合ったその言葉
睨み付ける瞳には苛烈な炎が宿っていた
…喉が「ヒュッ」と音を立てる。ゆっくりと目を見開き境怪を見た
戦兎達も有り得ないと言わんばかりに呆然とし何も言葉が出ない
ファウストの真のボス?ローグでもスタークでもなく
あの組織には本当のボスが居た?
そう言えば、彼等は時折「あの方」の名を出していた気がする
名無しの誰かがファウストのボスなのなら
本当にそうなのなら……
__それはあの方にとって私は"そう言う存在って思いたい"訳でしょう?__
(まさか……でも…っ!俺は…!)
そう告げられた境怪は一瞬キョトンとした顔を見せるとクスクスと笑い出す
嘲笑いだ、黒曜石に似た瞳は三日月の様に歪み人を嗤う
境「あぁ…貴方は一度だけ会っていたのよねぇ暗がりの中で
でも私もあの方も結局は何処にも所属してないわ
此方には此方で"大きな大願"があるのだから終わる訳ないのよ」
「大願…?」
すると境怪はその白い腕を広げ嬉々として
凶器に満ちた座長の様にこう言った
否、宣戦布告だ
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境「終わるものですか!貴方達の戦いは終わらない!終わらないの!だって悪はまだ居るんですもの!…私とあの方がこの程度で終わると思ってるの?終わらせてあげるわ世界を。世に混沌を!!絶望に満ちた終焉を!!アハハハハッ!」
戦「そんな事……!!!」
戦兎達が身構えたその時__
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__ゴゴゴゴゴ…
「何だ…これ…壁が__」
日本を分断する壁が永い眠りから覚める様に動き出した
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桃 - 面白いです!!頑張ってください!! (2018年7月19日 21時) (レス) id: a20db0fe37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年3月31日 17時