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science255 ページ34

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沙「美空ちゃん、ごめんね…嘘を着いて…」





術師二人が居なくなった後、沙羽の声が聞こえ自然と目を移す

その直後パシンッ!と肉を叩く音が聞こえた
美空が彼女を容赦なくビンタしたのだと解ると男性陣は
ただただ驚きの声を漏らすばかりだ



流石の喜怒哀楽もビックリである









美「痛いでしょ!?私も…痛かった…」


沙「!!…うん…この痛み、忘れない」




すると戦兎が何気無く階段を上って二人の前に出た

喜怒哀楽も彼よりも一段下まで上がると沙羽の方頬が薄ら赤い事に気付いた


どうやらそこそこ強いビンタだったらしい
そりゃ勿論美空に非は無いんだが…





沙「有り難う」


戦「どういたしまして」


龍「ったく、心配させやがって!」


戦「お前に心配される程落ちぶれちゃいねぇよ」


龍「あぁ?」




失礼なと言わんばかりの口調に龍我は目くじらを立てた

龍我成りの心配だったらしい
けれど戦兎も戦兎で強がりな矜持が是としないようだ
本当は一番肝を冷やしただろうに全く







一「鍋島の家族は安全な場所に移した」


戦「助かったよ、サンキュ」


一「礼を言うのはこっちの方だ
 これで北都に帰れる、彼奴らも喜んでいる筈だ」





そう言って一海は四色のタグを取り出した
一色は自身の、他の三色は全て今は亡き彼等のものだ
戦場の中にて散った……自身が背負っているものである







龍「…やっと戦争が終わったんだな」


戦「あぁ」


「本当にね…」







北都の宣戦布告から始まり、一海達と遭遇して
術師が協力してくれて、北都の代表戦があって…そしたら次は西都が攻めてきて___



年明けから随分とドタバタしていたものだ

得るものもあれば失うものもあった
だが、それも今日で終わりだ






戦争は終わりを迎える



パンドラボックスは三国所有となり
北都もフルボトルも戻ってくる



市民は安全に生活出来るだろうし
完全に平和になったとは言えないものの、比較的平和に…






.







??「あらあら?まさか本当に終わったと思っているの?」
 

「…!?!?」







……突然、頭上からやけに聞き覚えのある声が響いた



反射的に声のした方へ向けると建物の上
白亜の足場にちょこんと佇む肩に着くか着かないかギリギリの黒髪に黒曜石の様な瞳をした喜怒哀楽や戦兎と同い年くらいの女

その女は此方を見ると嘲りの如く笑いを飛ばした


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- 面白いです!!頑張ってください!! (2018年7月19日 21時) (レス) id: a20db0fe37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年3月31日 17時

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