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science253(〃side) ページ32

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実のところ、光騎は光騎でスカイウォールの一件以来ずっと考えていた


王、皇帝、教皇…民を統べる者、統べし者は
いついかなる時とて民の為に在らねばならない






古代ローマでは皇帝は国の「第一市民」であったと言う
ローマ第一の民……皇帝はそうあるべきなのだろうとその称号が付けられた



故に王は民と共に在らねばならない


王一人で国にはなり得ない


国を作るには「民」と「王」と「土地」がいるのだから
どれが欠ければ上手く回らないのもまた事実だ








__お前の言う愛と平和等幻にしか過ぎない!理想で…国は救えない事を俺の強さを以て教えてやる…!__





__ラブアンドピースはこの現実でどれだけ弱くて脆い言葉か何て解ってる。それでも謳うんだ__








先の戦いで光騎は生前の事を考えてみた
剣を抜いた時、王となった時、過ちを侵した時、死んだ時…




今となってはどれも思い出すのも嫌な記憶だ
輝きに満ちていたであろう記憶の中には何処にでも戦があり、平和と言う二文字は存在しない


目も耳も塞ぎたくなる様な血と鉄で溢れ変える戦場

それを凪ぎ払いながら、剣で斬り捨てながら
平和何て在りはしないんだと心の中で諦めて…
せめてブリテンを存続させようと、民の為にあろうと考えて…






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__結局その道を選ぶんだね、この道を進んだらきっと後悔するだろう。大魔術師の私を困らせるとは随分面倒な弟子を取ってしまったよ__





(!…貴方を困らせるつもりは無かったんだ

俺もまだ__"愛と平和のある世界"を望んでいるんだよアンブローズ・マーリン)








剣を抜いたその時に師匠が言った事を思い出し
光騎は内心で仕方なさそうに笑い記憶の中の存在に言葉を返す



今だって望んでる

人類の最終目標は「不老不死」何かより「平和」である事なんだ





故に告げよう、孤独な王に微笑みを向けて







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「もしも__また貴方が俺達の敵として現れた時は、今度は俺が本気を出してお相手しましょう。完膚なきまでに倒し、「王」がどういう存在か身を以て教えてあげます。なのでいつでもいらして下さい。俺はいつでも待ってますから」






そして、味方として現れた時には精一杯力を貸そう


術師として騎士として…かつて一人の王であった者として


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- 面白いです!!頑張ってください!! (2018年7月19日 21時) (レス) id: a20db0fe37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年3月31日 17時

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