ANIMA【仮面ライダービルド】＿six＿ (ページ28)

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science249(熾織side) ページ28

＿＿時は遡りローグの件から夜

メ｢"十魔の血は魔術に適す"。身内を生け贄とした
　魔術を行っていた魔女はざらに居りましたですぞ～☆

　故に…某の先代主(アドナイ)は嫌がって十魔から家出したのですなぁ……｣

鏡｢だから喜怒哀楽さんが…｣

｢……｣

.

熾織は喜怒哀楽が十魔の血を持っている事を知っていた

神浄家で知らないのは当の本人だけだ

恐らく母親自身が何も告げなかったのだろう
十魔の血は忌み嫌われるべき血であったから言いたくなかったのかもしれない

兄が陰陽師の家系に生まれながら術を行使出来なかったのは血のせいだ

十魔の血を持つ男、十魔の伴侶となった男は
総じて魔術が使えない呪いに苛まれるのだから

その事を言わなかったのはつい最近まで言う必要もないと思っていた故に…

｢この問題は自分一人で片付けられる｣と思っていた熾織の怠惰だ

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メ｢梓様は善き魔女だったんですぞ
　使い魔である某を｢友人｣と慕い魔女と呼ぶには少々優しすぎたかもしれませんな｣

＿＿喜怒哀楽様のお母様はそれはそれはお優しく泣き虫で…魔女と知ったその時は法司様同様、驚愕したものです＿＿

かつて梓の悪魔であったメフィストが記憶を辿る様に呟いた

そんな話を自分は浄女から聞いた事がある

十魔梓は私欲より他人の為に在りたい魔女だった
誰よりも優しく、誰よりも強くあろうとした
周りを慈しむ彼女の性格は出生が大きく影響しているんだろうと誰もが言っていた

＿＿恨む人は居なかった、その筈なのに…

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｢…その義姉は、悪魔を使い神浄一喜を利用し義妹を殺させた＿＿か。亡くした娘を甦らせたい故に、兄さんに心の闇を植え付けさせる為に…

やはり術者である魔女を殺さない限り兄さんは助からないんだな｣

全くズル賢い魔女だ、狡猾で卑怯者で悪徳に生きているに違いない

今も喜怒哀楽の中で闇は増え、呪いは彼の体を蝕んでいる

そう＿＿"今"も
普通に考えればそれは本来｢有り得ない｣事なのだが

何故か、その術者である十魔遥姫は＿＿

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鏡｢ちょ、ちょっと待って下さい！
　さっきからずっと思ってたんですけど……何で貴女達は＿＿

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　"今でも母親が生きている様な口振り"で、話しているんですか…?｣

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