ANIMA【仮面ライダービルド】＿six＿ (ページ26)

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science247(〃side) ページ26

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幻｢俺はお前を倒して更なる強さを手に入れる…
　この国を強くする為に俺が強くなるんだ…！｣

戦｢うわあぁっ!!｣

風向きがローグに味方し戦兎は追い詰められていた

攻撃を避ける暇もなく胴で受け止めるしかない故に
轟音と一方的な呻き声が辺りに響く

虫の息だった敵は完全に息を吹き返した様だ

その執念…感服以上の何者でもあるまい

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幻｢俺は全てにおいて未熟だった｣

｢！｣

幻｢俺は野心だけを頼りに生きてきた
　だが、一人じゃ何も出来ないクズだった
　だから俺は…自尊心の高い己を、虚栄心の強い己を、全てかなぐり捨てて生まれ変わった！｣

戦｢っ…｣

思た苦しい声が光騎の耳朶を叩き、眉を潜めた
その言葉は遠回しに｢弱い己が嫌いだった｣と言っていた

自尊心(プライド)、虚栄…その二つはどれも
宗教的においては悪と見なされた旧大罪だ

言い方を変えれば人の弱い部分
勿論＿＿人生において、人間社会においては時折必要となる事でもある

それを全てかなぐり捨てたと彼は断言したのだ

自身が強くなる為にと、悟った様な吠え面で
まるで革命家の様な物言いで

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幻｢今度こそ俺はこの国を動かせる力を
　自分自身の手で掴み取ってみせる｣

｢おぉぉぉぉぉ!!!｣と咆哮(ロア)がローグの口から溢れる

放たれた必殺技はヒーローに食い付き
その身を砕かんと如き威力で圧倒する

凄まじい轟音と爆裂音、地に叩き付けられた
戦兎を見下ろす様に怒りの口調のままローグは言った

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幻｢お前の言う愛と平和等幻にしか過ぎない！
　理想で…国は救えない事を俺の強さを以て教えてやる…！｣

｢……っ｣

それに光騎は何かを言いかけ、口をつぐんだ

異を唱えたいと今にも剣を抜きそうな手を必死に抑え
自分は込み上げた苛烈に燃え上がる感情を呑み込む

…決闘に水を指してはならない
一対一の場を汚すのは騎士としてあってはならない事だ

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(それでも＿＿貴方に着いていく民は誰一人も居ないだろう

貴方は"孤独な王"だ、周りに誰も居ない悲しき王だ
それに気付いていないのなら…)

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まだ、国の王になる資格はない＿＿

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